韓国の言う『日本の健全な未来』とは

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(いわゆる)慰安婦・強制徴用被害者たちが、反日種族主義及びそれと似たような主張をしたイ・ヨンフン氏とリュ・ソクチュン氏を告訴する件、本ブログでは7月1日にすでにお伝えしました。そこに、共に民主党の重鎮であり韓国国会の外交統一委員長でもあるソン・ヨンギル議員が、同じく告訴人として参加すると明らかにしました。被害者の名誉毀損で訴える、というのです。

共に民主党の重鎮が参加したことで、この件を複数のマスコミが報じていますが、本エントリーで取り上げるのはソン議員ではなく、同じ記者会見の場で弁護士が話した内容を紹介します。

慰安婦は性奴隷ではなかった、徴用工は強制労働ではなかった、そういうものを韓国では歴史歪曲と言います。そんな歴史歪曲を厳しく処罰することは、『日本の健全な未来のため』でもある、というのです。

 

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韓国がいつも主張している「未来志向」の未来というのが、どんなものなのか、垣間見ることもできそうで、エントリーしてみます。そこそこ大きめのマスコミも同じ記事を載せていますが、本ブログとしては肝心となる『日本の健全な未来』の部分は書いてありませんでした。よって、本エントリーのソース記事は「ナヌム(分かち合い)ニュース」という、社会福祉関連のネットメディアとなります。

 

<・・(※告訴する側のヤン・テジョン弁護士は、反日種族主義著者たちに対して)「彼らは健全な歴史観を揺るがし、強制徴用、日本軍慰安婦被害者の心を傷つけてており、リュ・ソクチュン延世大教授も日本の右翼雑誌hanada 8月号に寄稿を通じて歴史を歪曲して、日本国内の嫌韓気流を煽っている」と訴えた理由を明らかにした。

また、ヤン弁護士は「イ・ヨンフン、チュ・イクジョン、イ・ウヨン、リュ・ソクチュンなどの歪曲された文は、大韓民国の未来だけでなく、東アジアの一軸を担当している日本の健全な未来まで毀損するものであり、東アジア全体の未来を闇に追い込む行為だ」と批判した。

 

続いて彼は「日帝強制徴用、日本軍慰安婦被害者とその遺族を再び恥辱と絶望の中に陥れ、先祖が命をかけて血で取り戻した大韓民国に多大な被害を及ぼし、さらに大韓民国と日本、東アジアの健全な未来を台無しにするこのような行為は、決して容認されてはならない」とし、「イ・ヨンフン前ソウル大経済学部教授をはじめとする『反日種主義との闘争』執筆陣とリュ・ソクチュン延世大社会学科の教授を、名誉毀損、死者名誉毀損、出版物による名誉毀損、国家保安法違反などの疑いで告訴する」と明らかにした・・>

http://www.nanumnews.com/sub_read.html?uid=77451

 

へぇ・・国家保安法・・ですか・・・「国家保安法」が堂々と入っているのが、また何とも。数十年の間、この国家保安法を廃止すべきだと主張してきたのは、他でもない韓国の左派勢力です。このソン・ヨンギルという人、『対北制裁を解除しないと南北対話は不可能だ』と普通に主張したり、ジャガイモを収穫しながら北朝鮮の童謡を歌って問題になったりした人です。

そんな人が参加した告訴告発騒ぎで、弁護人が『国家保安法で学者どもをぶっつぶしてやる。日本のためでもある』と熱弁を振るう有様。一つ前のエントリーで書いた、『被害者の味方を演じる人たちの裏の顔』を書いたばかりです。国家保安法を廃止せよと騒いでいた人たちも、実はその国家保安法を自分のものにしたいと、狩られる方から狩る方になりたいと、そう思っていただけなのでしょう。

 

慰安婦が直接参加して告訴告発するだけでも結構マズイ問題ですが、共に民主党の重鎮まで加わって・・帝国の慰安婦と同じく、ほんの一部が真っ黒に塗りつぶされる日も、そう遠くないかもしれません。

随分前のことですが、私が韓国で本を出版しようとして、小さな出版社の社長さんから『責任が取れません』と言われたこと、旧ブログのときに書きましたが・・覚えておられる方、いらっしゃいますか。あのときの「責任が取れません」という言葉。当時もその重さが全然分からなかったわけではありませんが・・今になっても、たまに思い出します。本当に、本当に重い言葉だったんだな、と。改めて、日本の自由民主主義に敬意を表します。

 

 

 

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