与党議員「パク市長の葬式に文句言うのは、死者名誉毀損だ」

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『私と同じ意見以外は何も言うな』を実に数々なパターンで言っている韓国社会。今日もユニークな事例があったので紹介します。亡くなったパク・ウォンスンソウル市長の葬式の件で論争が起きている件、前にも紹介しました。

市民葬、すなわちソウル特別市による市葬として5日間行うことになりましたが、セクハラ疑惑がはっきりしない今の時点で、このような前例のない特別な葬式にする理由があるのか、という意見です。左派陣営でも、正義党などが強く反対しています。

そのことで、与党の国会議員が『5日間のソウル市葬に反対するのは、死者名誉毀損にあたいする』と話しました。韓国日報『パク・ウォンスンソウル特別市葬反対請願は死者名誉毀損』という記事から部分引用してみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

<チン・ソンジュン共に民主党議員は13日、故パク・ウォンスン ソウル市長のソウル特別市葬に反対する内容の大統領府国民請願など、反対主張に関して、「死者名誉毀損にも該当しうる話だ」と述べた。この請願は、この日55万人以上の同意を得た。

チン議員はこの日、MBCラジオ「キム・ジョンベの視線集中」で、「既に被害を訴える方の被害と、パク市長が加害者であるという点を既成事実化している」とし、このように主張した。彼は「被害を訴えたと話をする側からも話を聞かなければならないだろうが、弔問とか哀悼の意を表すること自体が『2次加害』だという主張には同意できない」とした。

一部では、セクハラ告訴事件を理由に、パク市長の葬儀を国民の税金をかけた五日葬にすることに反対する声が出ている・・>

https://news.v.daum.net/v/20200713093052587

 

慰安婦の証言だけでここまで大騒ぎをしてきた人たちが、「下手に既成事実化してはいけない」というスタンスを取るのが、また・・

『私と同じ意見以外は何も言うな』の範囲は、別に生きている人間だけではありません。死者名誉毀損という言葉は、ある意味、パミョ(破墓)の反対語かもしれません。死人に対する選別作業です。『私と同じ意見』だった人は安らかに眠る資格があるから、その人に文句を言うのは死者名誉毀損。同じ意見ではなかった人は、良いところで眠る資格などナシ。

名誉毀損でアウト、死者名誉毀損でアウト・・将来的には、「韓民族の輝かしい未来」に同意しない人は「まだ生まれていない人への名誉毀損」でアウトになるかもしれません。あ、ダークSFみたいになってきました。

 

最後に、本ブログのコメント欄でもたまに同じ内容が書いてあったりしますが、「パク・ウォンスン氏の遺体、顔あたりがひどく毀損されていた」という話があります。結論から言うと、本当かどうかはわかりません。どこから出てきた話なのかも、よくわかりません。

ソウルの「光明(クァンミョン)市」のローカルメディア「光明地域新聞」7月10日の記事によると、警察は遺体の毀損状態について、「肉眼だけで身元が確認できる」としています。ただ、「故人と遺族の名誉のため、詳しくは答えることができない」ともしています。

http://www.joygm.com/news/articleView.html?idxno=85893

 

 

 

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