強制徴用弁護人「日本製鐵が賠償しないなら、POSCOが謝罪・賠償しろ」

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いわゆる「現金化」関連で、どうやら「どこの会社が買うのか」まで想定されているようです。「日本製鐵の資産を売却した場合、POSCOが買い取るべきだ」という主張が、被害者団体から出ているからです。それが社会的責任だ、というのです。

ソース記事は、POSCOが日本製鐵との関係を考え、売りに出された日本製鐵の資産を買い取ることに負担を感じていると書いていますし、実際、そういう側面もあるかもしれません。しかし、記事から表現を借りると、「買い取ると日本から反日企業にされ、買わないと韓国内で親日企業と叩かれるだろう」の立場だと、それは「日本から反日企業とされる」方を選ぶでしょう。韓国内で親日とされると、それこそ死刑宣告ですから。以下、ソウル新聞の記事から部分引用してみます。

 

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<・・大韓弁護士協会 日帝被害者人権特別委員長チェ・ボンテ弁護士は、「日帝被害者の血と汗で設立されたポスコは、日本の顔色を気にせず、日本製鐵が最高裁判決を履行していないことに対して強く抗議しなければならない。そうしてこそ平和的な企業に生まれ変わることができる」とし、「日本製鐵が賠償しなければ、ポスコが代わりに被害者に謝罪して賠償しなければならない」と促した・・

・・続いて「PNR株式(※今回現金化される資産)の強制売却が本格化した場合、中国系企業がつけ入る余地があるので、ポスコが直接株式を取得し、社会的責任を果たさなければならない」と付け加えた・・

 

 

・・裁判所が日本戦犯企業日本製鐵(旧新日鉄住金)が保有している国内資産に対する強制売却手続きに入った中、ポスコが売却株式を取得する可能性が提起される。裁判所が現金化命令を下す日本の資産は、鉄鋼副産物のリサイクル業者ポスコPNR株式である。

2008年PNRを合弁設立したポスコと日本製鐵は株式をそれぞれ70%、30%ずつ保有している。しかし、ポスコは乗る気になれないでいる。裁判所の方針に応じて積極的に買収すると「反日企業」とされ、日本製鐵の立場を考慮して買取を拒否すると、「親日企業」として烙印を押されるからである。

 

 

パク・テジュンポスコ創業会長は1968年の韓日請求権協定の資金1億2000万ドルで浦項製鉄所を設立した。強制動員被害者たちは、「ポスコは、私たちが受けるべき金で建てられた企業だ」としポスコに慰謝料請求訴訟を提起した。裁判はポスコ側の肩を持ったが、裁判所はポスコの社会的責任を果たすことを注文した。

これポスコは2012年の「日帝強制動員被害者支援財団」に100億ウォンを支援すると約束しており、現在までに60億ウォン程度を出捐した。ポスコが日本製鐵と緊密な関係を維持してきた点も、ポスコが日本製鐵の株式を取得する正当さとなる・・(ソース記事:ソウル新聞、外部リンクです)>

 

記事引用部分にある「裁判所はポスコの肩を持った」は、2006年の訴訟のことだと思われます。ただ、だからといってポスコの勝利ではありませんでした。当時、いわゆる日帝被害者(笑)たちがポスコに「私たちが受け取るべき金で出来た企業だ」という理由で、慰謝料を請求しました。当時、裁判所は、『法的責任より企業の倫理的責任を強調すべきだ』としながら、ポスコに基金を作るようにと言いました。

記事は「ポスコも困っている」としているし、そういう見方も出来ますが、結局は売却された資産はポスコが買い取ることになるでしょう。すごく、すごーく「邪」な「推」ですが、ポスコとしては、こういう主張(ポスコが買うべきだとする主張)に喜んでいるかもしれません。「本当は嫌だけどなー」としながら、パクっと買えますから。これから神社に行くというのに、曇り過ぎで申し訳ございません。

 

 

 

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・現在、最新刊は<「高文脈文化」日本の行間 韓国人による日韓比較論(2020年5月31日)>です。私なりの『日本語』本です。ふと感じた、この国の一員になるために自分自身に必要なもの。足りないもの。その「もの」に関する私の試行錯誤の記録でもあります。他のシンシアリーの拙著については、リンク先の内容紹介、または本ブログの書籍紹介ページをご覧ください。ニューコリアは、私の書いた本ではありませんが、ブログを立ち上げるきっかけになった本です。

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