「李承晩親日派」「ペク・ソンヨプ破墓」を批判した知事、各方面から叩かれ辞任を要求される

本ブログでも紹介しましたが、済州島の光復節(8月15日)式典にて、光復会の人が、「初代大統領も国歌作曲者も戦争英雄も親日派で、国立墓地で眠っている者もいる。そんなものがただちに清算しなければならない」、そういう内容の記念辞を読み上げました。すると、それを聞いたチェジュ知事ウォン・ヒリョン氏が即場で、『認められない。そんなものを記念辞だと用意して代読させるとは残念だ』『親日で国民を分裂させるな』と反論、式典は大騒ぎで終わりました。その件で、済州島知事が各方面から叩かれ、辞任を要求されています。

 

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CBSノーカットニュース(19日)CBSノーカットニュース(18日)マネートゥデーの記事によると、ウォン知事は、共に民主党の国会議員たち、済州島議会、市民団体、教育監(教育行政の責任者)など各方面から「憲法精神(31運動精神)に違反した」、「吐き気がする」、「そんなにマスコミに大きく載ってみたかったのか」、「独立有功者たちの涙と努力と血に恥ずかしくないのか」、「政治がしたいならせめて歴史を勉強してからにしろ」、「全島民を極右にする発言だ」などと集中的に叩かれ、辞任を要求されている、とのことです。

特に、済州島の教育監は『知事の主張を聞いて、すごく侮蔑感を味わった』と話しています。『親日清算で国民を分裂させるな』が、侮蔑を感じるほどの、何かの人格攻撃のように感じられたのでしょう。

 

 

ノーカットニュース(19日)から、一部だけ引用してみます。なんか、ネチズンのアクプル(悪性コメント)みたいです。

<(※島議会の共に民主党所属)パク・ウォンチョル議員は、「ウォン知事が済州道民を代表する知事としての身分を忘却したまま、個人的な発言で式典を混乱させた」、「個人が主催した講演会場でもないし済州島の長老たちと有功者を迎えて、その犠牲と苦労に、また彼らの血と涙に感謝する場で、絶対見せではならない恥ずかしい姿を晒してしまった」と声を高めた。彼は「ウォン知事の発言は、マスコミに大きく載りたがる涙ぐましくて切実な意志であり、大統領になるために中央にアピールしようとするものに過ぎない」、「親日問題を保守と進歩の問題からアプローチするなんてあまりにも卑怯だ」と指摘した。

彼は続いて「「植民地適応不可避論(※併合時代に親日な態度を示した人たちは、普通にその時代を生きただけだとする主張)」、「歴史の功・過を共に受容すべき論(※大韓民国で功績を残したことは、親日とは別に評価すべきだとする主張」、「組み分け論(※親日主張は結果的に国民を分裂させるだけだという主張)」を巧みに説くその処世術を見ながら、同じ時代、同じ空気を吸う一人として吐き気がする」と知事を責め立てた・・>

 

 

特に、知事が『臣民』という言葉を使ったことで、ここを問題とする流れが強くなっています。実は、知事は臣民という言葉を、親日な意味で使ったものではありません。「併合時代(知事は植民地時代だと言いましたが)に生まれ育った人たちは、個人として何ができたというのか。普通に臣民で暮らしただけなのに、いまの親日清算の基準だと、そんな人たちまで親日になってしまう。彼らを親日だとひとくくりにせず、彼らの功と過を別々に見るべきではないのか」という趣旨でした。

 

 

 

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