1940年南次郎総督『創氏改名は慎重に接すべき問題だ。決して強制するな』

5月、KBSのあるバラエティー番組が、創氏改名についての内容を放送しました。先祖たち(併合時代の朝鮮人たち)は、強制された創氏改名から民族の魂である自分の名前を守るために、『クソクラエ』『檀君の子孫が犬の子孫になってしまった』などと名前を作り、この名前を創氏改名として日帝に提出した・・そういう内容でした。番組内容紹介のURL(KBSメディアの記事)だけ、リンクしておきます。他にも、韓国では創氏改名を『しないといけない』ものとし、日帝に名前を奪われた、と主張しています。創氏改名を勧める内容の文を書いた人は、ほぼ間違いなく『反民族行為者』リストに載っています。また、特に反日主張が強い人の中には、「皆が自分の名前を守るために戦っていたのに、自分だけ創氏改名して日帝に協力した証拠だ」という理由で、創氏改名しただけで親日派とすべきだ、という極端な話をする場合もあります。作家などは、併合時代に日本名で作品を発表した記録がありますから。

 

創氏改名は、東亜日報の記事によると1940年2月から始まりました。当時の記録を見つけるのは難しくありません。当時の記事から、南次郎朝鮮総督の会議での発言を紹介します。

<(題)「創氏改名の機会を与えるだけで、強制実施をするな」(見出し)創氏改名の機会を与えるだけで強制実施するな・一般の誤解を一掃し、趣旨に徹底するように南総督(※南次郎 当時朝鮮総督)・定例局長会議で強調

南総督施政の重大な根幹となる内鮮一体具現のため、婿養子縁組制度を初め、創氏改名の道を開いた、去る(※1940年)2月11日からもう実施しているのだが、この創氏改名は各方面で相当な話題を提供しており、すでに創氏改名を申請した人の数も相当なところである。

しかし、この創氏改名に対しては、慎重に取り扱うべき性質のものであるため、今月5日(※記事の前日)、総督府で開催された定例局長会議において、南総督は、氏 制度の創設に対しては、誤解が無いようにするのがよく、決して強制的に実施するものではないと話した。そしてこれは内鮮一体の具現化のため、御仁政のなさるところで朝鮮の人たちにも氏を創設できる道を開いておいたものであり、強制でやれと言っているものではないと話し、一般の誤解を一掃し、もとの趣旨を徹底するようにと明らかにしたというのだ(1940年3月6日東亜日報)>

「慎重に接すべきことだ」は、単に民族や個人のアイデンティティーとか、そんな問題だけではなかったようです。どうやら、制度面でもちゃんとサポートされていたようでして。6月13日の記事には、法務局長からの提案を総督府が受け入れ、『創氏改名した人の所有する不動産を、売ったり抵当権設定する際、名義人表示変更登記をしなくても所有者移転や抵当権設定登記が出来るようにした。旧姓名での登記申請もそのまま可能。印鑑の対照は必要』となっています。相応の便宜を図っていたようです。

 

 

 

その結果、1940年8月4日の東亜日報によると、この創氏改名は大反響でした。『内鮮一体の具現を目標に去る2月12日から実施された創氏改名制度は、それから成績が良好に進行しており、総督府法務局の調査集計によると、朝鮮で掲出・受理した件数は7月上旬までの全てと、7月中旬までの一部(※7月中旬分は集計が終わってないようです)を総合すると、1,583,055戸であり、全戸数の3割7分強に達している』、となっています。

 

創氏改名が強制されたものなら、なんで半年近く経ったのに3割7分しかやってないのかという問題があります。やった人を全員親日派にするなら、半年近くで158万3千「戸」以上が親日派になります。ちなみにこれ、「人」じゃなく「戸」ですから、数百万人にはなりますね。で、さらに気になるのは、『クソクラエ』さんと『犬の子孫になった』さんのことですが・・強制でないなら、あの二人、いったい何があったのでしょうか。日帝への抵抗なんかじゃなくて、何かとてつもなく辛いことでもあったのでh・・知りませんけど。とりあえず、創氏改名提出したから二人は親日派ということで(笑

 

 

 

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