菅義偉氏「李明博大統領が竹島に上陸したのは、(民主党政権で)日米同盟が弱くなっていたから」

菅義偉氏が、『李明博(当時)大統領の竹島上陸は、日本が民主党政権で、日米同盟が弱くなっていたから』と話しました。ニュアンス的に、「日米同盟が弱くなる」と「韓国が勝手な行動をする」が同じことになっているため、一部の韓国紙がスガガスガガと騒ぎになっています。韓国の場合、どう見ても韓米同盟を大事にしていないし日本との安保協力にもまったく興味を示さないでいます。しかし、日米韓三角同盟(3国ではなく3角です)関連の話が出てくると、必要以上に熱く反応します。今回もまた、『日米同盟が弱体化し、韓国に突っ込まれた』となると、韓国は日米韓安保から完全に部外者扱いとなります。しかも、言ったのは日本。騒がれるに十分な要素が揃っています(笑)。以下、「文化日報」の記事から、部分引用してみます。

 

<(見出し)「韓日請求権協定の基本」続き、過去首脳の歩みを露骨に批判、文大統領との関係難航を予告・・16日、新しい日本の総理就任が有力な菅義偉 官房長官が、日米同盟の重要性を強調しながら、2012年、李明博元大統領の独島(※以下、竹島)訪問を言及した。韓日関係と関連して「日韓請求権協定が基本」「国際法違反に徹底対応」など原論的な立場を表明してきた彼だが、過去の首脳の歩みまで露骨に言及したのは初めてだ。

 

9日時事通信によると、菅長官は10日に全文公開予定の月刊雑誌文藝春秋とのインタビューで、2012年8月李明博元大統領が竹島を訪問したことを想起させ、「外交の世界は厳格である。日本人は、米国と距離を置いた状態を恐れなければならない」と述べた。

続いて菅長官は「これが、日米同盟の強化が必要不可欠な理由」と強調し、「普天間飛行場移設作業などを含む日米合意を着実に履行していく」と述べた。「李明博元大統領が竹島を訪れた頃は、日本で民主党が執権していて、日米関係は不安定だったせいで、そのような事件が起きた」が菅長官の認識であるわけだ。彼は自民党総裁選挙出馬宣言以後、何度も日米同盟を強調してきた・・>

 

時事通信の記事には、(日米関係がぎくしゃくした民主党政権時代に当時の李明博韓国大統領が島根県・竹島に上陸したことなどに触れ)「米国と距離のある日本は怖くないと足元を見られるのが冷酷な外交の世界だ」と話した、となっています。

最後に、過去の首脳の歩みを批判すると言われましても、韓国の場合、日本批判にはとりあえず豊臣秀吉から取り上げるのが普通ですが、記者さん、記事を書きながらそういうのは気にならなかったのでしょうか。それに、日本も米国も李明博元大統領を逮捕したりはしませんでした。彼を潰しまくって逮捕したのは、韓国政府でしょう。少なくとも今の日米韓政府の中で、李明博氏をもっとも嫌い、もっとも非難しているのは、韓国の文在寅政府ではないでしょうか。

ひょっとすると韓国は、今回の菅義偉氏の発言にものすごく同意しているのかもしれません。だから、『韓米同盟が弱体化している今、私たちが日本から足元を見られるかもしれない』と恐れているのでしょう。恐れているだけで、否定しているだけで、何もしないけど。

 

 

 

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