文大統領の国連演説、米専門家たちの『離韓』をさらに促すか

一昨日お伝えした文大統領の「終戦宣言」国連総会演説。詳しくは『先に終戦宣言、後で非核化』提案。米国の専門家たちが呆れた反応を示していることはすでにエントリーしましたが、さらに大勢の専門家たちが、韓国に失望しています。今年1月にもスタンフォード大学の教授でもあるシン・ギウック氏が「文在寅政府は、韓米関係の増進に取り組んできた米国の知韓派たちを傷つけている」と指摘するコラムを紹介したことがありますが、いわゆる米国の親韓派たちが、今回の国連演説をきっかけにさらに「離韓」することになるのではないか、と思われます。以下、朝鮮日報の記事から部分引用してみます。久しぶりにマイケル・グリーン氏も登場します。彼もまた、ロウソクデモで韓国に見切りをつけた親韓派の1人です。←マイケルブリーン氏と間違えました

 

<・・米国の国会議員たちの間では、党籍を離れ、終戦宣言がたとえ政治的宣言であっても、北朝鮮の具体的非核化措置の後に議論するという見解が優勢であると、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は言った。クリス・クーンズ民主党上院議員は、先にVOAに「北朝鮮の非核化に進展があってから終戦宣言することは、完全に妥当である」と話した。ダン・サリバン共和党上院議員も「北朝鮮が具体的な非核化措置を取らなければ、終戦宣言は議論できない」とした。米元高官たちも文大統領の終戦宣言を促す演説に対して、北朝鮮の非核化や朝鮮半島の平和とは何の関連のない空虚な措置になるとしたと、VOAは報道した。

 

ホワイトハウスNSCアジア上級部長出身のマイケル・グリーンCSIS上級副所長は、VOAに「韓国戦争終戦を宣言することが、完全な非核化の道を開いてくれるものではない」とし、終戦宣言は「中国、ロシア、北朝鮮が、国連軍司令部と韓米連合司令部、韓米連合軍事訓練を廃棄しなければならないと主張できる口実を与えるだけだ」と主張した。彼は「韓国大統領が、国連で、米国議会・行政府の立場とこれほどまでに違う演説をするなんて、見たことがない」、「平和と統一に向かう一段階として、平和条約締結を促す場合はいいかもしれないが、平和を宣言するから平和と統一に向かえると思っているなら、それは幻想だ」と語った。

 

エヴァンス・リビア元国務省東アジア太平洋担当首席副次官補も「文在寅大統領が知っているのは、真逆だ」、「朝鮮戦争終戦宣言が朝鮮半島の非核化と恒久的な平和を定着させる鍵ではない。北朝鮮の非核化を達成し、持続可能な平和を定着させることこそが、朝鮮戦争を永久に終結させるための必要条件なのだ」とした。また「米国は朝鮮戦争が終わったと『宣言』だけすることなどできない」、「そのような宣言は、他の措置が従わない限り、何の意味も無いからだ」とした。

ロバート・ガルーチ元米国務省北朝鮮核問題特使は、「文在寅大統領の終戦宣言提案はいいことではあるが、核兵器関連事案など、現在の衝突状況の解決策に向けた他の動きと連携しなければならない」、「戦争を終わらせるための公式な手続きだけが単独で動き出すと、非核化の動きの重要性が希薄化される恐れがある」とした・・>

 

ソース記事の題が『米国の立場とこんなに違う韓国大統領の国連演説は初めて見た』です(笑)。私も、韓国大統領が米国側の人たちからここまで叩かれる記事は初めて見た気がします。ある意味、文大統領が言っていた「誰も見たこと無い国」への道程かもしれません。

 

 

 

<「反日」異常事態>発売中です!ありがとうございます!

拙著のご紹介

以下、拙著の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

・現在の最新刊は<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。本ブログの「反日 異常事態」紹介エントリーもぜひお読みください!

・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた『日本語』に関する本です。

・<なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか>は、韓国社会の「借りたお金を返さない」心理と日韓関係の現状の類似点を考察した本となります。

他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。ありがとうございます。

・シンシアリーはツイッターをやっています。他のSNSはいまのところやっていません。ほとんどが更新報告ですが、たまに旅行先の写真をツイートする時もあります。よかったらチェックしてみてください