北朝鮮の電信、やはり嘘だった・・韓国政府も嘘だと分かっていた?

北朝鮮が韓国に送った手紙(電信)の内容が、嘘だったことがわかりました。というか、韓国側は電信が嘘だということを分かっていました。公務員Aさんが射殺されたとき、韓国軍はリアルタイムで北朝鮮軍の無線を監聴(傍受)していて、その内容を一部の国会議員が確認しました。中央日報の『北の通知文は嘘・・政府はその日の40分の真実を知っていた』という記事から、明らかに「嘘」と分かった部分を引用してみます。

 

<・・国会国防委員会と情報委員会によると、(※韓国)軍は、A氏が北側船舶に発見された22日午後3時30分ごろから、傍受を開始した。21時過ぎ、北朝鮮海軍司令部からA氏を射殺しろという命令が下され、状況が切迫になった。共に民主党所属ミン・ホンチョル国会国防委員長は29日、ラジオ番組でのインタビューで、「(A氏を発見した北朝鮮警備艇が)上部に『どう処理しましょうか』と報告する過程で、突然『射撃しろ』となって、高速艇が来て、A氏を射撃した。そう報告を受けた」と話した・・

 

・・25日、北朝鮮が送ってきた通知の内容も、ほとんどが事実ではないことも分かった。北朝鮮は「(A氏が)逃げようとする状況で、長く深い決意の下に、行動準則に基づいて射撃したのだ」と主張したが、北朝鮮軍の(※傍受内容の)上部報告とは話が違う。

捜査結果を発表した海洋警察と軍は、A氏が越北意思を北側に伝えたと明らかにした(※=傍受内容にA氏が自分の意志で北朝鮮に来たと話す内容がある)。北朝鮮側は「身分確認を要求したが、Aは『大韓民国の~だ』と誤魔化すだけで、ちゃんと答えなかった」と主張している。この主張も否定されたことになる・・>

 

同じくこの傍受内容を確認した野党国会議員は(※一般公開はされていません)、北朝鮮の兵士が、『射殺しろ』という上部の命令に対し、『射殺しろ、ですか?それは本当ですか?』と、上部の人に繰り返し確認したと話しています。番組でミン委員長は「そういう趣旨の内容がある」としながらも、「(番組で)具体的に話すことはできない」としています。話のニュアンスからして、北朝鮮の兵士も「意外だな」な反応を示したことになります。この件が本当なら、「防疫のための無条件射殺命令によるもの」というのも話が合わなくなります。この件は同じURL(中央日報)の他にも聯合ニュースなどが報じています。

 

さらに、傍受内容に「北朝鮮の上部が『燃油を塗って燃やせ』と話す内容がある」と主張する国会議員もあります。ただ、『死体を燃やせ』なのか、北朝鮮の主張通り『浮遊物を燃やせ』なのか(北は死体を燃やしたことを否定しています)は確実ではない、という指摘もあります(上の傍受内容からすると、死体を燃やせという意味に聞こえますが)。前にも紹介しましたが、北朝鮮専門メディアデイリーNKは『夜10時頃に射殺、焼却された』という情報を紹介していますが、時刻が傍受内容とも大まかに一致しています。

このように、複数の国会議員が軍から直接確認した内容で、与党議員も「そういう内容がある」とは認めているにもかかわらず、大統領府は「軍の傍受内容にそんな内容は無い」と報道を全否定しています。結局、北朝鮮「嘘でした」韓国政府「嘘でした」のオチでこのまま有耶無耶されるのではないでしょうか。

最後に、「とても悪い」の金正恩氏は、朝鮮労働党の政治局会議を主宰しましたが、本件の言及は無かった、とのことです(アジア経済)。無くて当たり前ですけど。

 

 

 

 

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