日本で大成功してアジア競技大会聖火リレー走者に選ばれたハンドボール選手、韓国で国会議員になって『親日清算』主張

韓国で偉人とされる人たちの影幀(肖像画のことで、場合によっては位牌のかわりにもなります)が『親日派の作品だ!』と騒ぎになっている件、基本的なことは前にもお伝えしました。それと同じく、イ・スンシンとユン・ボンギルの肖像画もまた親日派が描いたもので、国家が標準影幀指定を解除し、別のものに変えるべきだとする主張が出てきましたが・・妙な展開になったので、その経緯をエントリーしてみます。

 

肖像画を変えるべきだと主張したのは、共に民主党のイム・オギョン議員。ですが、その直後、「国民の力」党から『ネロナムブル(自分がやるとロマンス、他人がやると不倫)』という指摘がありました。実はイム議員は、日本でハンドボール選手・監督で活動した人で、広島アジア競技大会では聖火リレーの走者でもありました。その経歴のせいで、『じゃ、おまえも親日派だろうが』と言われたわけです。以下、ニューデイリーの記事から部分引用してみます。

 

<・・イム議員は「日帝強占期に国に背を向け親日行為をした作家が描いた影幀が、国によって指定されて子孫に伝えられるのは正しくない(※二人の影幀は国家指定です)」、「親日行跡が確認された作家が描いた標準影幀の指定解除に、文化体育観光部が積極的に出て、歴史を正すことに率先すべきである」と主張した。

しかし、いざこの主張をしたイム議員は、ハンドボール選手時代、日本で活動し、1994年の第12回広島アジア競技大会の聖火リレー走者でもあった。イム議員は、1994年9月、広島アジア大会組織委員会から広島市役所まで800m区間で聖火リレーに参加、市庁広場の聖火安置台に火を移した。イム議員は広島の聖火リレーに参加した唯一の外国人である。

イム議員は当時、聯合ニュースとのインタビューで、「韓国人として日本で開催されるアジア大会の聖火リレー走者に選ばれたことを光栄に思い、力強く走った」と所感を明らかにした。

 

さらに、彼女は1994年に韓国体育大を卒業して、日本ハンドボール界に進出、選手兼コーチとして新生チームだった広島イズミに入団した。 1996年には、このチームで監督に任命され、選手兼監督になった。イム議員は当時リーグ8連覇を導き、合計27回の優勝を達成した。日本の記者団が選定する人気投票で8年連続人気賞を受賞した。イム議員は、2008年3月までチームの監督を務めた後、ソウル市庁女子ハンドボールチームが創立されると、韓国に復帰した。

イム議員は、日本で選手兼コーチとして活動していた時代には8000万ウォンほどを、選手兼監督に任命され、初年度の優勝を獲得した後には、1億ウォン以上の年俸を受領したことが分かった。1994年に韓国プロ野球最高年俸は、ソン・ドンヨルが受けた1億3000万ウォンだった。

 

野党は、政界で行われた典型的なネロナムブルだという考えである。国会文化体育観光委員所属のある国民の力議員は、「このような方法で親日レッテルを貼るなら、イム議員のハンドボールに向けた情熱も、後日にはすべて親日とされるだろう」とし「消費的で的外れの反日がしたいなら、本人の過去から文句言われないものにするといい。日本で受けた給与をすべて吐き出し、議員を辞退しなさい」と叱責した・・>

 

 

とりあえず影幀のことは置いとくとしても、日本であれだけ成功した人生を送った人が、国会議員になって親日清算アピール。韓国人にとって『日本』という国がどんなものなのか、それは、『たとえどれだけの恩を受けても、決して敬意を払ってはいけない相手』ではないでしょうか。少しは韓国の『日本』という存在への考え方が、なんというか、その雰囲気が伝わりそうな記事だったので、エントリーしてみました。

 

 

 

 

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