韓米防衛相会議、共同声明文から『在韓米軍の規模を維持』が削除される

あ、昨日「韓米防衛相会議の後に共同記者会見がキャンセルされた」というエントリーがありましたが、それは共同記者会見のことで、本件は共同記者会見でのことです。記者会見キャンセルエントリーがまだ未読の方は、ぜひ先にお読みください。

2008年から、韓米防衛相会議の共同声明には『在韓米軍を28500人規模で維持する』という内容が含まれてきました。2008年は、左派政権(金大中・盧武鉉氏)が終わり、李明博氏が大統領になった年です。多分、李明博大統領なりに、左派政権の影響で在韓米軍が減縮されるのを恐れたからではないでしょうか。それから12年間、韓米防衛相会議の共同声明文には、『在韓米軍現水準を維持するという公約を再確認した』という内容が含まれました。ですが、昨日の韓米防衛相会議の後の共同声明文には、この内容が含まれていませんでした。韓国側はこの内容を入れようとしましたが、米国側が拒否した、とも。以下、ソウル新聞の記事から部分引用します。

 

<ソ・ウク国防部長官(※防衛相)とマーク・エスパー米国防部長官は14日(現地時間)、米ワシントンDC近くの国防総省庁舎で第52回韓米安保協議会(SCM)を行った後、共同声明を出した。そこには、「在韓米軍現水準を維持」というフレーズが抜けており、議論が高まっている。

韓国側は該当内容を挿入すべきだと要求したが、米国側が断った。米国側は露骨に防衛費分担金引き上げ圧迫に乗り出し、戦時作戦統制権の早期転換にも消極的であった。大統領選挙(11月3日)を目前にして同盟関係より、政治的利害得失をまず考慮した結果として解釈される。

 

共同声明から12年ぶりに無くなった「在韓米軍を現水準で維持するという公約を再確認した」という文句は、韓米首脳が2008年の会談当時、在韓米軍を2万8500人水準に維持することで合意し、明示された。しかし、ドナルド・トランプ大統領は同盟国の防衛費分担金印象のために米軍削減カードを使ってきたし、在韓米軍削減の懸念も浮上した状況であり、この議論は大きくなる見通しだ。

国防部の関係者はこの日、「兵力の数より共同防衛を強調する旨が重要であり、絶対に兵力削減を意味することではない」と述べた。しかし、国防部の関係者は、(※韓国側が)そのフレーズを入れようとしたが、米国が拒否したと伝えた・・>

 

別ソースの記事もいくつか読んでみましたが、『相互防衛条約に明記された、大韓民国のレン号防衛の揺らぎのない公約を再確認した』というフレーズが入っており、米国防部側は『その中に米軍駐屯の意味も含まれている』と説明した、とのことです(ファイナンシャルニュース)。駐屯はするけど、規模が減らすという意味にも聞こえますが。

だからといって、今すぐに在韓米軍の減縮が行われるとは思えません。ただ、在米国韓国大使が『70年間同盟だったからってこれからも同盟だという意味ではない』と、韓国与党代表が『韓米同盟だからって聖域ではない』と公開的に話したことが、そのままBoomerang(←わざと英語で)になって韓国に刺さることもある・・米国側はそれが言いたかったのではないでしょうか。「そのとおり。今からも同盟という決まりごとは無いし、韓国との同盟は聖域ではない」、と。

 

 

 

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