IOC委員長の訪韓取り消し、『オリンピック南北共同開催の支持要求』を避けるためか

IOCのトーマス・バッハ委員長が、新型コロナを理由に、予定されていた訪韓を突然取り消しました。そういえば、米国のポンペオ長官も同じことを言っていました。そもそも、新型コロナが心配なら最初から画像会議か何かにしなさい、ってところですが。そのバッハ委員長の訪韓取り消しが、実は『2032年夏季オリンピックの南北共同開催を支持してほしい』という要請から逃げたのではないか、という観測が出ています。以下、文化日報の記事から部分引用します。記事は日米中の外交において、韓国の優先順位が後位になりつつ有るというもので、引用部分の最後にIOCの話も出てきます。

 

<米国、中国、日本など主要国の外交の優先順位において、韓国が急激に堕ちつつあるという懸念が提起されている。

中国は、文在寅の努力にもかかわらず「抗米援朝」を輪に、中朝の蜜月を強化しており、同盟国である米国と友好国である日本さえも、韓国をパッシングする外交を見せている。韓国行き飛行機に乗る数時間前にトーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長が訪韓をキャンセルした事も含め、国際社会で韓国外交の位相が揺らいでいるという懸念が出ている。

 

・・(※抗米援朝部分は省略します)・・10月に訪韓予定だった王毅 中国外交部長の訪韓日程は、11月に再度調整されていると思われる。

マイク・ポンペオ米国務長官が今月初めに韓国をパッシングし、日本の東京を訪れたのに続き、25〜30日のアジア訪問でもまた韓国を排除した。今月の韓米年次安保協議会(SCM)で、マーク・エスパー米国防総省長官が共同記者会見を突然キャンセルしたことといい、韓国が米中の間で『二股外交』していることに、米国の不満が出てきたと観測されている。

 

菅義偉日本総理は今年末、韓国が主催する予定だった韓・中・日3カ国首脳会議と関連、強制徴用問題に対する韓国の措置なしには訪韓しないという立場を公に明らかにした。日本はまた、世界貿易機関(WTO)事務総長選挙でもユ・ミョンフイ通商交渉本部長ではなく、ナイジェリアの候補を支持することにした。

ソウル平和賞授賞のために訪韓する予定だったバッハIOC委員長が訪韓を突然キャンセルしたことも、文在寅政府の外交失敗との指摘が出ている。バッハ委員長は、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)の拡散を訪韓取り消しの理由にしたが、外交情報筋の間では、2032年の南北夏季五輪の共同開催支持要求など、政治的な要因も作用したとの見方も提起されている。IOCは最近、北朝鮮の核ミサイル開発継続と南北関係の悪化などで、2032年の南北夏季五輪共同開催に懐疑的な立場であることが分かった>

 

ここからはいつもの邪推ですが、韓国側は、南北共同開催の件は、バッハ委員長には言ってなかったのでしょう。ソウル平和賞とかいうワケわからないものを理由にバッハ氏を呼び寄せて、『南北共同開催支持してね』と要請する、または『要請したら、バッハ氏も支持すると言った』ということにしてしまえば、それでなんとかなる・・そう思ったのではないでしょうか。しかし、飛行機搭乗数時間前にバッハ氏は何かの方法でその事実を知り、脱出(?)した、と。不幸中の幸いです。離陸後に知ったなら、飛行機から飛び降りたでしょうから。

それでも、それでもなお、この記事の最大の見所は、いまさら『懸念が提起されている』としている点ではないでしょうか。裏では、WTOとドイツの慰安婦像の件に外交力のすべてを使っているのかもしれませんが。

 

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