相次ぐ訪日は、「日韓」ではなく「南北」関係のためのもの。その場合日本人拉致問題はどうなるのか

最近の相次ぐ韓国側の訪日は「日韓関係」のためではなく、「南北関係」のためだと指摘する記事がありました(ありましたもなにも、バレバレですが)。平昌冬季オリンピックで南北関係がよくなったと信じている文在寅大統領としては、東京オリンピックでその再現を狙っているのでしょう。この部分、朝鮮日報の記事から部分引用します。

<<・・政府が、最近対日関係の改善に力を集中しているのは、来年7月の東京オリンピックを、南北関係の突破口にしようとする計算が敷かれているという分析が出ている。政府筋は「2018年平昌冬季オリンピックに北朝鮮選手団が参加し、凍りついた南北関係が解かれる状況が東京オリンピックで再現されてほしい」と語った。

実際、パク・チウォン院長は、今回の訪日で菅総理などに東京オリンピックと関連した協力方案について言及したことが分かった。日本も東京オリンピックを契機に、北朝鮮の日本人拉致問題を解決する計画を持っていて、米国とも協議していることが分かった。菅総理も就任演説で、北朝鮮に関係改善の意志を示した。チェ・ジョンゴン次官も同日、秋葉剛男外務省事務次官との通話で、強制徴用・輸出規制など両国の懸案と「東京オリンピック、韓半島の状況と関連し、両国が緊密にコミュニケーションして会話する必要がある」という立場を伝えたと、外交部は伝えた・・>>

 

 

以下、『オリンピックをきっかけに会談を行う。それ自体に反対する理由は無い』を前提にしての私見となります。

韓国が「日韓関係」で包装して実は「南北関係」を狙っているのと同じく、平昌冬季オリンピックのとき、素直に乗ってきた北朝鮮側は、「南北関係」アピールに乗るふりをしながら「米朝関係」だけを狙っていました。あのとき、ただの踏み台にされた韓国は、今回は同じ踏み台役を日本にさせようとしている・・そんな曇った見方も可能です。

 

平昌冬季オリンピックあたりから始まった朝鮮半島平和ムードが米朝首脳会談まで繋がったのは、金正恩・トランプ氏にその意向があったからでしょう。いまもそんな意向があるのかどうか(やっても無駄だと分かったので)は、微妙です。また、昨日のエントリーにもありましたが日本で日・米・南・北会談が開かれるなら、日本人拉致問題を議題にしないと意味がありません。北朝鮮がその問題に耐えられるとも思えません。

そこで一つ考えられるのは、この前本ブログでも紹介しましたが、『拉致問題を取り出しては北朝鮮との首脳会談はできない。日本にそれを分からせる』という大統領諮問機構幹部の話です。

韓国は多分、『日米南北という広い視野で見て、拉致問題とかは議題にしないで!お願い日本!平和オリンピックのためだよ!』というふうに、くだらないアタックを仕掛けてくるに違いありません。そういうのを『踏み台』と言います。まさか、そんな話に日本政府が乗るとは思えませんが、『とりあえず韓国の言うことを聞いてやろう』という意見ももまだまだあるのが、気になるところです。フミなら文だけでいいでしょう。

 

 

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