大統領府関係者『私たちが守るのは国際社会の大原則だ(※だから条約より上だ)』

韓国社会を支配している『法に勝てるのは情(ジョン)しか無い』心理の現れの一つが、『日本の悪さは反人倫的なものだから、基本条約では解決できていない。私たちは、基本条約はそのままにして、その反人倫的な分への追加賠償を請求しているだけだ』というのがあります。これは盧武鉉大統領の頃から出てきたもので、慰安婦問題についても同じことを言っていました。韓国はこれを「国際社会の大原則だ」としながら、国際条約(基本条約)を無力化させるための手段として使っています。今回も、同じ記事がありました。CBSノーカットニュースです。

<<「訴訟代理人だった経験のために、大韓民国大統領であるため、被害者中心主義に立脚しているわけではない。それは、国際社会の大原則だからだ」。去る2月、日本の読売新聞が文在寅大統領が過去の日帝強制徴用訴訟代理人をした経験のために「被害者中心主義」を固守していると報道すると、文大統領が大統領府関係者を介して反論した言葉だ。 「被害者中心主義」は、個人的信念ではなく、国際社会の大原則であると釘を刺したのだ。

今年初めの新年記者会見でも文大統領は「日本との強制徴用関連の解法で最も重要な部分は、被害者の同意を得ることだ」とし「被害者の同意なしに、韓日政府がいくら合意しても問題の解決に役立たないということを慰安婦合意とき非常に切実に経験したことがある」とし「被害者中心主義」の原則を再強調した。

最近、韓日関係の復元のための水面下の動きが続いている中で、これまで守っていた「被害者中心主義」の原則に反しない適当な仲裁案が浮かばず、政府の苦心が深い。韓国と日本企業の自発的な参加で慰謝料を支給するなどのいくつかの案が議論されているが、文大統領が韓日関係復元のために大原則を破ることはなく、時間がかかるとの見通しも出ている・・>>

 

 

以下、情という単語は法律の反対概念ではありませんが、韓国の情は事実上そんな存在になってしまったので、あえて情という字で書くとします。

被害者中心という考えは、『法律(基本条約)』に『情(反人倫的~)』を上乗せできるという意味ではないし、情が法の上位概念になるという意味でもありません。『立法、または法律の適用において、出来る限り被害者保護を考慮したほうがいい』という認識は、自由民主主義陣営で重要なことになっていますが、実際にそれを法律に組み込むかどうか(=強制力、法的拘束力を与えるかどうか)は、それぞれの国の決定によります。他国に対して、強制力を持たない「補償」要求ならともかく、「賠償(裁判所の判決)」命令になった時点で、今の韓国は明らかに国際法違反状態になります。今までも韓国社会が日本に対して『補償』を要求することはありましたが、日本政府が『国際法違反』を言わなかったのは、そのせいです。国際社会の大原則とやらがどう頑張っても、強制力、拘束力を主張することはできません。当然ですが、すでに締結した国家間条約に何かを追加するには、両国がそれぞれの主権をもって、同意しあう必要があります。

 

過去の条約ではなく「これから」の話をしますと・・『国内』で被害者中心を大事にする判例を出したり、法律を作ったりした国と何かの条約を結ぶときには、それを『その国の特徴』として考慮する必要があるでしょう。例えば、イスラム教国と何か条約を結ぶときには、その教理に気をつける必要があります。それと同じです。しかし、韓国の場合、その『国内』でも、自分で言っている『国際社会の大原則』を守っていません。いま、地球上でもっとも『人権弁護士』として声を上げるべき相手、北朝鮮に対しても、ただ頭を下げているだけです。韓国の『国際社会の大原則』は、なぜかいつも日本だけに向けられます。それもそのはず、日本の『国際法違反』主張を、ただ逆にしただけのもの、それが韓国の『国際社会の大原則』ですから。

 

 

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