姜昌一(カン・チャンイル)氏「『韓国が解決策を用意せよ』は、対話しようとする姿勢ではない」

姜昌一(カン・チャンイル)駐日韓国大使内定者が、KBSとのインタビューで「日本が主張する『韓国が解決策を用意すべき』は、対話しようとする姿勢ではない」と話しました。これは『韓国は国際法違反状態ではない。だから解決策を用意する理由もない』を迂回的に言ったと見ていいでしょう。多くの記事がカン氏のことを『文大統領が日本との関係改善の意志を表明したのだ』と報じていますが、根本的な部分がズレているのは相変わらずです。以下、KBSから部分引用してみます。しかし、まだ内定されているだけなのに三連続で登場とは、大したものです。

 

<<・・駐日大使に内定したカン・チャンイル前民主党議員は、韓日議員連盟会長を務めた政界の代表的日本通です。1年半ぶりの電撃的な大使交代、異例の政治家出身駐日大使の起用は、韓日関係を解決しようとする意図が込められた人事だと評されています。これまで韓日関係に積極的な立場を明らかにしてきたカン氏は、日本の輸出規制とGSOMIA終了延期、この懸案を同時に解決すべきだと言いました。また、「強制徴用」の問題は、解決策作りに長い時間がかかるだろうから、じわじわ会話をしていくとしました。

(カン・チャンイル/駐日大使内定者)「GSOMIAと輸出規制は同時に解決し、(強制徴用問題は)交渉のテーブルに座る、交渉のテーブルに座る瞬間、他の事案は、保留させることもできるのだから」

 

韓国が先に解決策を用意して提示するように、という日本の要求には、明らかに線を引きました。

「まず(解決策を)持って来い。そういうのは、対話しようとする姿勢ではないのです。それだと少し困る、と考えています」

日本としては、来年の東京オリンピックの成功が重要なだけに、これを契機に関係改善模索の努力が行われなければならないとも述べました。

「東京オリンピックで終わるのではなく、再来年には北京オリンピックがあります。だから、韓・中・日、また、北米、日朝いろいろがかかっている問題です」

カン氏は、菅総理が安倍前総理とは異なり、実用主義者であるだけに、日本の国益を考えて「韓日関係の改善」に向かって路線を変えると期待しました>>

 

 

『日本が交渉に応じれば、他の事案は保留できる』。これは、結局、韓日議員連盟のキム・ジンピョ氏と同じことを言っているだけです。「日本が韓国側に合わせてくれると、現金化は保留できる」、と。キム議員も同じこと言っていました。

パク・チウォン氏も韓日議員連盟も、日本政府の態度を変えることは出来ませんでした。その結果、大統領府ソ・フン室長の訪日もキャンセルとなりました。私は、ソ・フン室長の訪日がキャンセルになった時点で、パク氏と議員連盟の訪日は『失敗したことになる』と思っています。

わざわざ今のタイミングで大使を交代させるのは、そのやり直しのためでしょう。『なんとしても首脳会談を成立させろ』と。だから、カン氏を大使にして、「関係改善のために日本通を任命した文大統領!」という記事をバンバン流して雰囲気作りからやり直しているわけです。

にもかかわらず、このインタビューでも分かるように、『前に失敗した人と同じことを言っている』だけ。これが、うまくいくはずがないでしょう。

 

※次の更新、また遅れそうです。少々お待ちを・・※

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