テ・ヨンホ氏『北朝鮮の首領は、他国のオリンピックに行かない。ロシアにも中国にも行かなかった」

韓国に亡命、いまは国会議員になっている北朝鮮の元外交官「太永浩(テ・ヨンホ)」氏。氏はフェイスブックに、『金正恩は、東京オリンピックには行かない』という文を投稿しました。その分析は、『得るもの無く、負担だけ増えるから』という政治外交的なものもありますが、北朝鮮において「首領というのがどんな存在なのか」に基づく、単語選びに困りますが北朝鮮の国民感情(?)に基づくものでもあります。基本的に、首領は東京だけでなく、オリンピックなどには参席しないというのです。この予想があたるかあたらないかを離れて、現地を知っている人ならではの、まさに異世界(北朝鮮)の話。朝鮮日報(朝鮮BIZ)から部分引用してみます。

 

<<・・太議員は「何より重要なのは、金正恩が『韓国政府が描く通りにモデルとして出演してくれるのかどうか』だ」とし、「人民の指導者が、人民に何の実益もない他人の宴(※オリンピック)に参加するということは、北朝鮮の『首領偶像化宣伝』とは、乖離がある」とした。北朝鮮での首領の姿は、『他の人が寝ている夜遅くまで業務をこなし、列車や乗用車で適当に寝ながらオニギリで食事を済ませ、現地を指導しに行く存在でなければならない」というのだ。

 

続いて、「オリンピックで、他の首脳と同等の待遇を受ける姿は、金正恩を『世界の指導者、民族の太陽』として描写してきた北朝鮮の体制上、負担になるしかない」とした。また「実例として、過去にはソ連が、金日成をモスクワオリンピックに来てもらうために何度も招待したが、金日成は行かなかった」、「2014年プーチンが金正恩をソチ冬季オリンピックに招待したが、行かなかった。2008年には中国が金正日を北京五輪に招待したが、金正日は行かなかった」と説明した。

 

太議員は「もし、来年の東京オリンピックに、金正恩が(※韓国が願うままに)モデルとして出てくれるとしても、そのモデル料としていくら支払わないといけないのだろうか」、「ここに、北日(※日朝)関係では、常に拉致問題がつきものだ」とした。彼は「金正恩は、拉致問題に対する日本住民の否定的な認識をよく知っており、菅総理も金正恩との出会いで、拉致問題を排除することはできない」とした。

先に韓日議員連盟会長の資格で日本を訪問した「共に民主党」キム・ジンピョ議員は、国内メディアのインタビューで、日本の高位外交当局者が、キム委員長がオリンピックに参加した場合、正式に招待する意向があると述べた。ただし、日本側はこれを否定した・・>>

 

この話の信憑性が不確かだとしても、実例からして、いままで北朝鮮の首領がオリンピックに参席したことがないのは本当でしょう。ソ連(ロシア)でも中国でも。『北朝鮮』なしでは政治も外交もできない文在寅政権の人たちが、こんな北朝鮮の現状を何も把握できずに「金正恩をオリンピックに呼ぼう」とはしゃいでいたことになります。何も調べず、『そうだ、金正恩呼ぼうぜ』『いいねいいね』という流れで決めて、それを日本にまで持ち込んだのでしょうか。

 

 

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