『金与正デスノート』・・韓国官界「金与正に嫌われると終わりだ」

韓国の官界で、「金与正(キムヨジョン)に嫌われたら生き残れない」と言われているそうです(by朝鮮日報)。今回、外交部長官 康京和(カン・ギョンファ)氏が急に鄭義溶(チョンウィヨン)氏に交替となりましたが、これがまったく事前に予想できない人事だった、とのことでして。朝鮮日報はこれを「金与正デスノート」と報じています。

 

去年12月、一部の韓国紙が「1ヶ月も北朝鮮が韓国を非難していない。南北関係改善の予兆だ」と喜んでいた頃の話です。バーレーンを訪問中だったカン・ギョンファ外交部長官は、北朝鮮のコロナ対策のことで「感染者がいないと言いつつ、全力を尽くしている。妙な状況だ」と話しました。このことで金与正氏は談話を発表、カン長官を名指しして『妄言だ』『身の程知らずな発言、長らく覚えておくぞ』と話しました。過去エントリーがありますので、よかったらお読みください。

そのせいで急に交替になったのではないか・・そんな話です。ちなみにチョン・ウィヨン氏は、米朝首脳会談の設計した(そして失敗した)と言われている人で、対北朝鮮使節団のリーダーだった人です。ここからは朝鮮日報から引用してみます。

 

 

<<当初政界と官界では、カン・ギョンファ外交部長官は今回の内閣改造対象として取り上げられなかった。外交部周辺では、現政府「元年メンバー」であるカン長官が大統領の厚い信任をもとに、5年の任期を満たすという意味で「オ(5)ギョンファ」という言葉まで流行った。このような予想を破って、カン長官が交替された背景を置いて、外交関係者たちの間では「先月、北朝鮮金与正の非難談話が影響を与えたではないか」という観測が出ている・・

 

・・金与正の12月談話にもかかわらず、「カン長官の地位には影響がないだろう」と予想された。カン長官がムン・ジェイン大統領の全面的な信頼を受けていることが知られていて、金与正がムン・ジェイン政府の人事政策に影響を与えているという印象を与えないためにも、カン長官をすぐに交替する可能性はあまり無いと見たのだ。

しかし、金与正談話1ヵ月の後にカン長官が交替となると、官界では「金与正に嫌われたら無事では済まない」という意味の「金与正デスノート」という言葉が流行るようになった。与党側の関係者は、「コロナ防疫やワクチンなどで南北協力再開を推進するムン・ジェイン政府としては、金与正が名指しして非難したカン長官の進退を真剣に考えるしかなかっただろう」と話した。

外交部次官を務めた「国民の力」チョン・テヨン議員はこの日、報道資料を通じて、「『オ』ギョンファも金与正の一言に崩れ去った」とし「ムン・ジェイン政府の外交安保長官人事は、北朝鮮の顔色を気にしなければならない状況だ」とした・・>>

 

昨日、「愛の不時着」というコメントがいくつかありました。題しか知らないけど、確か北朝鮮と韓国の人が愛することになるとかそんな内容だと聞きました。文政府の場合は片思いだから違う気もしますが・・なにより、不時着というより「超高速垂直胴体着陸」にしか見えません。

 

 

拙著<「反日」異常事態>が発売中です!ありがとうございます!

拙著のご紹介

以下、拙著の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

・現在の最新刊は<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。

・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた『日本語』に関する本です。

・<なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか>は、韓国社会の「借りたお金を返さない」心理と日韓関係の現状の類似点を考察した本となります。他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。ありがとうございます。

・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。

・シンシアリーはツイッターを利用しています