正義連「文大統領に失望した」

正義連(旧 挺対協)が、文大統領が「慰安婦賠償判決に率直に言って困惑している」と話したことなどで、「文大統領には困惑している。失望した」と声明を出しました。いつも思いますが、こんな状態で「被害者も同意する方法を日本と韓国で協議したい」と言われても、日本としてはこれこそ困惑でしかありません。聯合ニュースの記事から部分引用してみます。

 

<<正義記憶連帯は20日、ムン・ジェイン大統領が新年の記者会見で2015年の日韓合意を公式合意と認めて、裁判所の慰安婦被害者の賠償判決に困惑していると言及したことについて、「当惑し、失望している」と反発した。イ・ナヨン理事長はこの日、ソウル鍾路区、旧在韓日本大使館前で開かれた第1475回定期水曜集会でこのように明らかにし、「日本政府に卑屈であるとすら感じられる守勢的対応や、完全な沈黙で一貫しているのは、なぜか」と反問した。

続いて「人権弁護士だった大統領が、被害者が30年以上戦って成し遂げた判決の国際人権史的意味を知らないはずがないだろう。2018年には『真実と正義の原則』を強調したこともある」と指摘した。

 

また「反人道的犯罪行為の責任を消そうとする日本の卑劣な行動に、一体どのような対応をしているのか」とした。イ理事長は「日本が犯罪事実を認めて、真実を究明し、再発防止のための具体的な実践をすることこそが、未来志向の韓日関係を可能にする」とし「韓国の司法が開けてくれた最後のチャンスの扉が、韓国政府によって非現実的に閉じられないことを願う」と付け加えた・・>>

 

 

韓国はよく「被害者も同意できる案を~」と言ってますが、それは「解決は不可能だ」と自ら言ってるようなものです。そもそも、慰安婦合意というのも、「世の中のすべての政策がそうだけど、一部の被害者は同意できないこともあるだろう」と言える大統領の勇気が必要でした。朴槿恵氏と慰安婦合意は、あくまで『韓国からすると』ですが、それがある程度は出来ていました。実際、被害者(とされる人たち)の全員が反対していたわけでもありません。

文在寅政府は、被害者とやらに「同意できない部分もあるだろうけど、仕方ない」と言う勇気など、持ち合わせていません。「私は正義のヒーローだ」という世界を生きているからです。だから、相応の案を作ることもできません。日本が要求する『韓国がまず解決法を用意し、それを見てから日本も協議に応じる』は、文在寅氏には出来ません。次の人にも、できないでしょう。特に左派の人の場合、市民団体側の助力が無いと、何もできません。

 

 

拙著<「反日」異常事態>が発売中です!ありがとうございます!

拙著のご紹介

以下、拙著の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

・現在の最新刊は<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。

・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた『日本語』に関する本です。

・<なぜ韓国人は借りたお金を返さないのか>は、韓国社会の「借りたお金を返さない」心理と日韓関係の現状の類似点を考察した本となります。他のシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。ありがとうございます。

・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。

・シンシアリーはツイッターを利用しています