韓国の『国産化』、効果なし・・2020年のデータ発表

韓国側の記事によく出てくる「ソブジャン(소부장)」という言葉があります。素材(ソジェ)、部品(ブプム)、装備(ジャンビ)のことで、この三つの分野で日本から独立する!国産化する!と言う意味です。韓国は、2019年7月あたりから政府レベルで騒いでいました。その中の素材と部品、2020年データで、日本からの輸入(金額シェアなど)がまったく変わってないことが分かりました。ちなみに随分前から、韓国の素材部品輸入は中国からの輸入が圧倒的に多く、次が日本でした。以下、聯合ニュースの記事から部分引用してみます。

 

<<2019年7月、日本の輸出規制の後、政府が素材・部品分野で対日輸入依存度を下げるために総力を注いでいるが、改善は遅れつつある。昨年、素材・部品の対日輸入の割合は、一昨年と比較しても、事実上の足踏み状態だったことが分かった。

23日、産業通商資源部「素材・部品 総合情報網」によると、昨年の韓国の素材・部品の輸入額は合計1千678億ドルで、そのうち、日本製品は267億9000万ドルで16.0%を占めた。この割合は、2019年の15.8%と比較すると小幅上昇した数値だ。素材・部品分野の対日貿易赤字も2019年141億5000万ドルから昨年153億7000万ドルに拡大した。

 

日本からの輸入額は0.8%減少したが、我々が日本に輸出した金額は、11.2%も急減し、赤字幅を育てた。詳細品目別にみると、日本産の電子部品の輸入額は66億ドルで、前年より8.9%増えた。電子部品のうち、メモリー半導体・デジタル集積回路、半導体などの輸入は9.9%減少したが、ダイオード・トランジスタおよび類似半導体素子などは10.0%増加した。一般機械部品(9.0%)、電気機器部品(1.2%)、ゴム・プラスチック製品(6.3%)なども、昨年に収入が増加した項目である・・>>

 

輸入金額別に並べてみると、中国からの輸入が491億4700万ドル、次が日本からの輸入267億9000万ドル、3位が台湾で146億6600万ドル。次がシンガポール、マレーシアあたりです。

別に輸入金額がどうとか順位がどうとかより、2019年夏あたりから溢れかえっている『国産化マ成功!量産化成功!』記事はいったい何だったのか、と。

同じデータを使っているものではありませんが、関連エントリーを二つ紹介します。「日本からの半導体装備輸入が77%も増加」、「韓国政府の日本製購入は増加

 

 

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