韓国「韓米軍事訓練は控えめに」/米国「いま訓練がもっとも必要なのは朝鮮半島だ」

バイデン政府が始まってまだそう経っていませんが、早くも米韓の間で多くの衝突が起きています。

いま韓国がもっとも力を入れているのは、3月に予定されている韓米軍事訓練をどうするかです。これは北朝鮮が『これだから南側はダメだ』と具体的に取り上げた案件の一つで、文在寅大統領は新年記者会見でなんと「北朝鮮と協議できる」と話しました。明らかに敵側と設定されている北朝鮮と軍事訓練について協議するなんて、普通ならありえません。米国防部はこの件で、『私たちは軍事訓練の価値をよく知っている。それがもっとも必要な場所は朝鮮半島だ』と話し、事実上、反対を明らかにしました。

 

他にも、韓国政府は文大統領の任期中に戦時作戦統制権を韓国軍へ移譲することを強調、少なくともその年度だけでも合意しようと米国側に話しましたが、米国側は『そんなことは時期を決めてから行うものではない』と、反対を明らかにしました。以下、ソウル経済の記事から部分引用してみます。

 

<<ジョー・バイデン政権発足以来、韓米首脳間の電話通話もまだなのに、韓米の「安保の不協和音」が早くも明らかになった。戦時作戦統制権転換(※韓国軍への移譲)の「速度戦」を固守する韓国政府とは異なり、米国防総省は「慎重論」であり、韓米連合訓練にも微妙な立場の差が分かった。このような中で、日本は「夜明け首脳通話」まで強行し、米国との密着度を高めて、米日首脳が慰安婦・徴用問題まで議論したと伝えられた。米日を中心に反中戦線が発表される中、伝統の韓米日三角同盟で、私たちの立場がますます狭くなっているという懸念が出ている。

 

米国防総省スポークスマンは「(文大統領の)任期中の戦作権転換のための進展した成果がなければならない」と話したソ・ウク国防部長官の発言に対し、「戦作権は相互に合意した条件が完全に満たされたときの切り替えになるだろう」と明らかにした。これは戦作権と関連したバイデン政権の初めての公開的立場表明だ。「任期内の成果」を強調した書長官の発言とは明らかに違う。

米国防総省は、特に「特定の時点での約束は、私たちの兵力と労働力を危険にさらすだろう」と話し、「少なくとも転換の年は合意しよう」とした韓国側の立場にも、実質的に反対の意思を表明した。

 

 

米国防総省は「私たちは、軍事訓練と練習の価値をよく知っている」とし「その価値が朝鮮半島より重要なところは無い」と述べた。韓国政府が北朝鮮との対話再開のための訓練縮小などを検討すると示してきたが、米国は普通に訓練の必要性を改めて強調したのだ。

韓米間でこのように溝が広がる中、米日はより強い協力体制に突入した。 29日読売新聞によると、日米首脳は、最近の通話で日本軍慰安婦と強制徴用訴訟問題について意見を交換した。これにより、バイデン大統領が近いうちにムン・ジェイン大統領と通話する際、韓日関係の改善を要請するのではないかという観測も出ている・・

 

・・このように、米国が対北朝鮮抑止力強化のための堅固な韓米同盟を強調する中、私たちの外交当局は、既存の「韓半島の平和プロセス」を繰り返している。チョン・ウィヨン外交部長官候補者は21日、内定した直後に「韓半島の平和プロセスが定着するよう最善を尽くしたい」と明らかにし、イ・インヨン統一部長官は25日の新年記者懇談会で、「対話と共存を通じた韓半島の平和プロセスで、下半期の南北関係の改善に最善を尽くしたい」とした・・>>

 

 

それに、どうしても昨日の『北原推』が気になります。今日は「国民の力」ユ・スンミン議員が、『南北首脳会談(文在寅・金正恩 2018年4月27日首脳会談)の際に金正恩に渡したUSBの中身は、いったい何だったのか』と話しました。

「そう堂々なら、なぜ深夜に関連ファイルを削除したのか。大統領府はフェイクニュースだから法的対応するとか野党を脅迫しているが、北原推ファイルがどんな内容だったのか、南北首脳会談のときに文在寅大統領が金正恩に与えたUSBには何が入っていたのか、首脳会談直後に、大統領は何を指示したのか、事実をありのままに明かせばいいだけのことだ」、と。この部分はイーデイリーです

この件、レーダー照射問題のこと、ホワイトリスト除外のこととも、繋がりが見えてくるのではないか・・そんな気がします。もし本当にそうなら、米国側がその繋がりを知らないでいるはずは無いと思いますが、どうでしょうか。

 

 

 

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