キム・ビョンヒョン氏「河野談話は『立場』であり『証拠』ではない」

キム・ビョンヒョン氏は、慰安婦再調査請願を書いて3回も非公開処理された、あの「慰安婦法廃止国民行動」の代表です。そのキム代表が、保守系ネットメディア「メディアウォッチ」に書いた内容です。本ブログでも「韓国側はラムザイヤー教授の論文のことで『河野談話と違う』を反論の根拠にしている」と指摘したことがあります。談話というのは、場合によってはある種の論拠になれなくもないでしょう。でも、韓国側の主張通りなら、「学術論文の内容が、関連した各国の談話の内容と異なってはいけない」になってしまいます。それは明らかにおかしいでしょう。キム代表も同じ部分を指摘しています。それでは、メディアウォッチから引用(まとめ)してみます

 

<<・マーク・ラムザイヤー教授、日本軍慰安婦は慰安所の所有者との契約関係にある「売春婦(prostitute)」であり、日本軍の「性奴隷」ではない旨の研究論文を発表してから、各メディアは大騒ぎだ。その分野の専門家でもない記者たちまでファクトチェックすると騒いでいる

・メディアが騒いでいるのは、まず、日本軍が『関与』した証拠があるということだ。しかし、日本軍の「関与」が強制性を意味するわけではない。国内外のメディアだけでなく、大手の研究者でさえ、日本軍が慰安所の運営に「関与」したという数々の証拠が日本の強制性を証明すると主張してきた。しかし、日本軍は「関与」ではなく慰安所制度を正式に運営したというのが正確な表現である。メディアでは、1938年3月4日 日本陸軍省副官通牒「君慰安所従業部など募集に関する件」や、1938年1月19日付「上海派遣軍内陸軍慰安所酌婦募集に関する件」、1940年日本軍が慰安婦被害者を連れて行くときに渡した一種の通行証明書などを提示し、「これらが、日本の『関与』を証明するものであり、強制動員の証拠だ」と主張する。ぜんぜん違う。それらの文書は、すべて慰安婦募集の過程で発生する違法行為を注意するように警告したり、慰安婦募集の過程で軍が利便性を提供した証拠であるだけで、強制動員の証拠にはなれない

 

・次に、売春婦と性奴隷の区別だ。売春婦はお金をもらって性的サービスを提供する女性のことで、性奴隷は自分の意志とは関係なく日本軍が言うように性的虐待される女性をいう。しかし、日本軍駐屯地の慰安所には、店主が守るべきこと、慰安婦が守るべき日、慰安所を利用する軍人が守るべきこと、健康診断や性病検査に関することなどの規定が管理されていた。規定を置いて君が徹底的に管理し、兵士たちの慰安所を利用する際の階級別時間別料金表も必ず含まれていた。料金は地域によって慰安所により多少の差があったが、概ね兵士は30分に1.5円、下士官は40分に2円、将校は50分に3円、将校が宿泊する場合は8円水準だった。

1944年10月、米国の戦争情報局心理戦チームが作成した「日本軍捕虜尋問報告書第49号」によると、慰安婦の月収入は通常1,500円だった。1943年度日本軍隊長が月550円、二等兵が月6円の給料をもらっていた。また、「彼女たちは欲しい物が買えるお金を持っていて豊かで、衣服、靴、タバコ、化粧品を買うことができる」「酒に酔った兵士を拒否するなど『お客様を拒絶できる権利』が許されていた」という。

軍は料金を払わなければ利用できない。慰安婦は顧客を拒絶できるなど、制限はあるが決定権があった。兵士たちの不当な扱いがあった場合、すぐに憲兵隊に申告でき、非違行為の軽重によって処罰した資料も残っている。こういうのを性奴隷とは言わない。

 

・次に、慰安婦強制動員の性奴隷説を主張する側はいつも河野談話をお宝のように大事にしながら証拠として打ち出すが、それは証拠がなく、ただの『立場』だ。立場(statement)は不変の真理ではなく、新たな証拠(evidence)が示されたら、いつでも変えることができる。吉田清治の嘘に基づいた河野談話が、後に吉田の証言が虚偽だと明らかになり、安倍政権では、「強制動員」と「性奴隷説」を否定する立場に変わった。それが代表的な例である。『立場』を話すなら、両方が提示するか、または最近の立場を取り上げるのが妥当であろう。

 

・(※韓国の)「慰安婦被害者法」第2条第1項には、「日本軍慰安婦被害者」を「日帝によって強制的に動員され、性的虐待を受け、慰安婦としての生活を余儀なくされた被害者をいう」と定義されている。「日本軍慰安婦被害者」と規定されるためには、「日帝によって強制動員された」は、条件を満たさなければならない。さらに、日本軍慰安所で慰安婦に働き、日本軍によって性的に奴隷扱いをされたという証拠を提示しなければならない。しかし、女性家族部に登録された240人の慰安婦被害者のうちただ一人でもこの条件に該当する人はいない。採用プロセスでは、売春業が、手段と方法を選ばず女性を集め集め、慰安所で日本軍は、所定の料金を支払って、そのお金分だけ慰安婦を利用しただけである。

 

・いったどこが日本軍の強制動員で、日本軍の性奴隷だというのだ。ラムザイヤー教授の主張は、これまで慰安婦の真実を歪曲し、国民を欺瞞し、世界を騙した慰安婦活動家、政治家、学者たちの迷夢を覚ませる警鐘になるだろうと確信している。>>

 

 

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