「親日の親は『おや』の親だ」

今日は更新ありません(生気のない顔で

・・のつもりでしたが、全力で休んだのにまだ14時にもなってないし、ローカルメディアに個人的に面白いと思う話があったので、ちょこっと書いてみます。一応ソースURLは明記しますが、私見というか、雑談エントリーだと思ってください。これ書いて日帰り温泉にでもいってきます。

「親日の親はオヤ(父母)の親だ。辞典を直すべきだ」という主張があったので、紹介します。発端は、文在寅大統領のソル(旧暦元旦)挨拶でした。文大統領はフェイスブックに、韓国語、中国語、ベトナム語、英語でソルの挨拶を投稿しました。内容は、普通の挨拶です。そこで朝鮮日報が、『隣国への挨拶なら、なぜ日本語は無いのか。これは韓日関係の悪化を反映したものだ』と記事を載せました。本題ではないので、URLだけ紹介します。ですが、個人的に、これは朝鮮日報がちょっとオーバーしたのではないか、と思っています。

大統領府は「日本は旧暦で元日を祝ったりしませんから」と説明しました。別ソースですが、旧暦で元日を祝う国にも共用言語として英語を使う国があるので英語を乗せただけ、とも。率直に言って、これは(本ブログとしては実に珍しく)大統領府の説明に説得力があります。

 

この件で「グッドモーニング忠清」というローカルメディアが、朝鮮日報を「日本語が除外されて怒っちゃった朝鮮日報・・親日の真の意味とは」という題と「朝鮮日報は生まれからして極右親日」というタグ付きで、これまたオーバーな非難記事を載せました。その記事の中で、怒りに身を委ねたグッドモーニング忠清が次のような主張を引用しました。韓国の歴史学者『チョン・ウヨン』氏の主張です。

 

<<・・一方、歴史学者チョン・ウヨン教授は最近、SNSを介して「親日派の親(チン)は親しいという意味の親ではなく、父母を意味する「儭(チン)」だとし、「日本を『親(おや)』のように仕える即属どもだという意味で、韓国語辞典も直す必要がある」と述べている・・>>

調べてみたら、たしかに韓国には「儭」に親(おや)という意味がありました。でも、韓国でも「父親」「母親」など父母に「親」の字を普通に使いますが、なんで珍しい字を持ち出したのかはよく分かりません。『親』の字 単独ではオヤという意味が薄いから、でしょうか。でも、これ、韓国で漢字を使っていた時代でも、そうそう見なかった字なんですが。

 

とりあえず、日本語にしてみると「親日、親日派の『親』は、日本と親しいという意味の親ではなく、日本を親(おや)のように思うやつらのことだ」になります。なるほど、と思いました。『レッテル』としての強度をレベルアップしたかったのでしょう。

 

韓国の言う「親日清算」のもっとも核心となるテーマは、「どうすれば『今』の問題にできるか」です。反日とか親日清算とかは、韓国という国のアイデンティティーでもあるし、大きなビジネスでもありますから。終わると困るのです。言い換えれば、真の清算とは、『永遠に清算させないこと』です。今の日本の若い世代にも、戦争責任を受け継ぐ義務があるとする韓国側の主張が、そのまま反映されているとも言えましょう。

韓国内では、「親が親日だったとして子に連座制を適用することはないが、子は親の罪を認め、反省する(親のやり方を否定する)道徳的義務がある」という趣旨の主張がいろいろ出ています。本ブログでも取り上げたことがあるし、新刊『恥韓の根源』の親日清算に関する章でも、このテーマを扱っています(基本的には古い記事などを引用・考察する本ですので、メインテーマではありませんが)。

 

もし、子が親のことで反省(ぶっちゃけ、謝罪)したとします。でも、それは「親の行いを否定するという自分自身の責務」を認めたことになります。本当に、それで終わる(清算される)のでしょうか。個人的に、それはないと見ています。いままでそうでしたから。そう、義務が発生した以上、いつでも『真正性が無い』『問題がないならなぜ謝罪した』などの言葉で、簡単に掘り返されます。そういう意味だと、なるほど、オヤの「親」ですが。おやおや、それはとでも有能で『使える』指摘でしょう。韓国では。ついでに辞典の修正もぜひお願いしたいところです。

 

 

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