国会議員「歴史歪曲論文をちゃんと監視していますか?」 韓国外交部「はい。でも個人の論文に立場を表明するつもりはありません」

ラムザイヤー教授の論文の件、初めて韓国政府(外交部)のコメントがありました。要約すると「すでに国際機関で検証されたものであり、再論は必要ない。個人の論文に立場を出すつもりはない」というものです。いままで国際機関などの『世論戦』では明らかに韓国が有利な展開でした。しかし、邪推ではありますが、現政府が「慰安婦合意は政府公式合意」と言ってしまったこと、最近の米国との関係などの事情も、その裏に敷かれているのではないか・・そんな気もします。以下、ニューシースの記事から引用してみます。

 

<<チョン・ウィヨン外交部長官は、日本軍慰安婦被害者を「自発的売春婦」と歪曲したジョン・マーク・ラムザイヤーハーバード大学ロースクール教授の論文と関連して、「慰安婦被害という歴史的事実は、国際機関でも確認されたため、再論する必要はない」と述べた。

チョン長官は18日、国会外交統一委員会の業務報告に参加し、キム・ヨンホ共に民主党議員がラムザイヤー教授の論文を取り上げ、「歴史歪曲をする論文を監視しているか」とした質問に、「歪曲は、それ(ラムザイヤー教授の件)だけではなかった。個人研究結果について、政府が何かの立場を出すのは適切でないと考えている」と明らかにした。

 

チェ・ヨンサム外交部スポークスマンも、ラムザイヤー教授の慰安婦歴史歪曲論議について「民間の学者個人の学術的な研究の結果について、政府が具体的な立場を表明することは、現段階では、自制することが望ましい」、「慰安婦の被害を含む歴史的事実は、多数の被害者の証言と国際機関の調査などですでに一般的に立証された部分だ」と反論した。

チェ スポークスマンは続いて「政府は、今後も事案の本質に関する国際社会の認識向上のための努力を続けながら、関係当局中心の被害者追悼教育と国内・外の研究強化の努力も続けて並行していきたい」とし「特定の分野や特定の人物に関するものではなく、関連するすべての分野や部門につき努力を続けていく」と述べた・・>>

 

以下、私見です。私見というか、単に「~な気がした」なだけですが。まず、『政府がいちいちコメントしない』という態度は、間違っていません。ただ、今までの韓国側の対応に比べると、ニュアンスにちょっと違和感もあります。そういえば、与党公式にはこれといって問題提起が無かったのも気になります(国会議員によるものはありましたが)。いわゆる慰安婦問題や元徴用工問題などで、韓国内で学者が韓国の歴史認識と違う内容を発表すると、与党公式に騒がれるのはもちろん、政府からも、名指しはしなくても、迂回的には何かのコメントがありました。

どことなく、「今は、ちょっと慰安婦問題には関わりたくない」というふうにも聞こえますが、気のせいでしょうか。今まで通り「政府が手を汚さなくても、民間で解決できる」という考えかもしれません。ですが、最近の『国際司法裁判所』の件、米国側から「韓国は米朝首脳会談、徴用、慰安婦のことしか言わない」と言われている件、そして、1月に予定されていたもう1件の慰安婦賠償裁判が急に延期された件、などなどを考えると、さらにそうです。しかし、やはり監視していたのですね

 

 

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