なぜ(韓国マスコミは)誰も「碩座制度」を指摘しないのか

韓国の複数のマスコミが、飽きもせず「三菱からお金をもらったから」とラムザイヤー教授を非難しています。資料による反論は一切ありません。引用文に「碩座教授」という言葉が出てきますが、それは後でツッコむとします。例えばJTBCの場合、こう報道しています。JTBCは、チェ・スンシル氏のタブレットPCを見つけたことで一気に名を上げ、韓国で「もっとも信頼されるニュース番組」に選ばれたこともあります。

 

<<1970年代に三菱はハーバードに100万ドルを寄付し、日本を研究する碩座教授の座を勝ち取り、1998年にその座が正式教授となりました。その最初の受益者がラムザイヤー教授であることで確認されました。なぜ彼があんな論文を書いたのが、容易に分かる部分であります>>
日本にも同じ制度があると思いますが、ラムザイヤー教授のような場合を韓国では『碩座教授』といいます。

 

以下、ネイバー知識百科(斗山百科)、「석좌제도(named endowed chair system , 碩座制度)、「석좌교수named endowed chair professor , 碩座敎授)」より

<<個人や団体からの寄付を受け、教育や研究活動に優れた業績がある学者の研究活動を支援する制度。大学教授の研究活動や大学の研究機能を促進し、特定の分野の研究成果を上げるために実施する。

碩座制度が最も広く普及している国は、英国と米国であり、ハーバード大学には200人以上の碩座がある。米国と英国が現代学問の先端を歩いているのも、これらの碩座制度に支えられたところが大きく、この制度の恩恵を受けた多くの学者たちは、ノーベル賞を受賞するなど、現代史を導いた学術業績を成し遂げた。

この制度が韓国に導入されたのは、1985年に、韓国科学技術院が、LG通信とコーロンから受け取った寄付金で画像工学と化学工学の分野で優れた業績を残した科学者を選定し、「碩座研究員」または「碩座教授」に推戴、サポートしている。

一方、対外的に韓国学の命脈をつないで韓国のイメージを高めるために、外国の大学に国内企業や財団が出資して韓国学客員教授職を設置することもしている。ハーバード大学とジョージタウン大学などに設置されている>>

 

韓国内にもあります。<<・・(※韓国の大学校の場合、碩座教授は)基金による名誉碩座教授、政府機関や団体・個人出資金による出捐碩座教授に区分する。対象は、学術機関や大学での長期勤続した教員と研究者、国際的に優れた研究業績を認められた著名な学者や技術者などである。処遇は資金予算の範囲内で優先順位を決めて第給与・研究費・行政間接費などを支援される。その他の詳細条件は、実施機関や大学によって少しずつ異なるが、教員人事委員会などの審議を経て、学術機関の長や学長が決定する>>

 

そう珍しいものでもないし、かなりの成果を出しているし、韓国もハーバード大などで同じことやっている。これが結論です。

余談ですが、ハーバード大出身の韓国学教授(ハーバード大で教授活動をしたことは無いみたいです)マーク・ピターソンという人が、ラムザイヤー教授の論文を「吐き気がする」「日本の見苦しい姿が再び」などと非難しました。韓国では結構大きく報道されました。

ですが、このピーターソンさん、韓国インジェ大学・韓国学部の教員説明によると・・「碩座教授・マーク・ピターソン」、「ハーバード大で『韓国文学および文明』で東アジア学博士になる」、「米国韓国学委員会会長」、「ピーターソンと発音が似ているベドソンという韓国名を持っている」と書いてあります。彼がラムザイヤー教授の論文を非難したのは学術誌ではなく、韓国の文化体育観光部が運営する「コリア・ネット」というサイトでした。ソースはインジェ大学韓国学部のHPより。

ラムザイヤー教授を「三菱が出した金による碩座教授」と言うこと自体は、それはいいでしょう。それは情報ですから。でも、「なぜそんな論文を書いたのかすぐ分かる」と言うなら、話が別です。JTBCの理屈なら、「ピーターソン氏はベドソンという韓国名を持つ。なぜ韓国政府機関が運営するサイトにそんな文を書いたのがすぐ分かる」も問題ないかもしれません。

 

 

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