韓国としては、『バイデンは日米韓3角共助を大事にする人だから』という側面にかなりの期待をかけていました。実際、米国に日韓問題の仲裁をお願いするとかそういう話もあるし、いまの文政府としては、日米と足並みをそろえる「ふり」でもしないといけない、そんなタイミングではないでしょうか。去年11月あたりからの日本へのラブアタック(?)を、そういう脈略で考える意見もありました。しかし、昨日もお伝えしましたが、韓国政府・与党の親北スタンスがどんどん露骨になっています。
統一部長官のイ・インヨン氏が、イギリスのファイナンシャル・タイムズとのインタビューで、『対北制裁で北朝鮮の人たちが苦しんでいる。この点をちゃんと指摘する時点に来ている』と話しました。私には、「北朝鮮の人権問題はどうでもいい。『制裁』こそが反人権、反人道的なものだ」と主張しているように聞こえました。以下、東亜日報から部分引用してみます。
<<イ・インヨン統一部長官が、北朝鮮の住民たちが直面している人道的危機を考慮し、対北朝鮮制裁を見直す必要があると明らかにした。北朝鮮が新しい戦略兵器を誇示して核保有国の地位を公式化する中、イ長官は、連日、北朝鮮制裁緩和の必要性を強調している。
イ長官は、26日に公開された英国のフィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、「制裁の目的とは違い、結果的に(北朝鮮)の住民の生活が困難になったら、このような点は、どうやって改善していくべきなのか」とし「その点を明らかに評価して確かめて行かなければならない時点に来た」と述べた。
北朝鮮が核放棄の意思を明らかにしていないが、対北朝鮮制裁の効果と限界について検討が必要であるとの主張だ。最近、イ長官は、連日のように対北制裁の緩和と3月に予定された韓米連合軍事訓練の縮小を主張している。
米国務省はこの件で「北朝鮮の挑発と武力の使用を防ぎ、北朝鮮が最も危険な武器プログラムを手に入れないように制限することなどが、米国の大きい関心事項だ」と反論した。しかし、イ長官はインタビューで、「国際社会の共感帯が形成されれば、非商用の公共インフラのような分野にもっと制裁の柔軟性が拡大されるのが好ましい」ともう一度強調した・・>>
他にも、セミナーで「新型コロナが収まれば、金剛山個別観光から始めたい」とも話しました。いったい、何をこんなに焦っているのでしょうか。文大統領の任期中に『何か南北関係に実績を残しておきたい』と思っている点もあるでしょうけど、さすがに異例です。「異例」と書いたから「異常」と読んでください。
ちなみに、この件で中央日報は「北朝鮮だけでなく、どんな制裁にも人道的支援は可能だ。北朝鮮が受け入れないでいるだけなのに、なんで制裁のせいにするのか」と指摘しました。<<今の制裁体制でも人道的支援は可能だ。行われていない理由は、北朝鮮が拒否しているからである。これを理由に制裁全体を再検討しようというイ長官の提案は、制裁体制の根幹を揺るがすものだと解釈される余地さえある。彼の言葉通りなら、北朝鮮だけでなく、どんなの国を対象とした制裁も、そもそも成立しない>>。
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