日本「重要なのは、韓国が責任をもって具体的な対応をすることです」

今日の文在寅大統領の演説の件で、一部の韓国紙からも「そこまで『未来』を強調したいなら、なにか具体的な内容が必要だったのでは」という指摘が出ています。さらには日本政府も、「重要なのは、韓国が懸案に責任をもって具体的な対応をすることです」と、まさに的を得たコメントを出しました。まず、韓国内の反応をちょっと紹介します。

 

「文大統領が以前より明らかに韓日関係改善の意志を示したが、新たな具体案が無いという点で、限界があった評価も出ている(国民日報)」、「文大統領、日に明確な和解のジェスチャー・・新しい提案は無し(ファイナンシャルニュース)」、「ムン・ジェイン大統領が3.1節記念演説で強調した未来志向の韓日協力関係は、現政府の任期内では空虚な響きで終わる可能性が大きいと見られる。韓日関係の改善という文大統領の意志とは別に、韓日の対立を解決する具体的な解決策が提示されていないからだ(ソウル経済)」、などなどです。

 

 

特にこの点を強調しているのが中央日報で、次のように書いています。

<<和解しようという方向性ははっきりしていたが、どのように和解するかの方法論が無かった。1日ムン・ジェイン大統領が3・1節記念辞を通じて発信した対日メッセージの話だ・・

・・実際、慰安婦合意だけ見ても、政府は最近「2015年慰安婦の合意が政府の公式合意」と明らかにしたが、その後、慰安婦合意を継承するためにどのような措置をとるのかについては、何の話もしなかった。強制徴用賠償問題も同じだ。文大統領が直接『現金化は望ましくない』(1月18日の新年記者会見)と言ったが、現金化を防ぐための方法が何なのかは、提示しなかった・・

・・文大統領は『韓国政府は、いつでも日本政府と対座して会話を交わす準備ができている』としたが、日本の立場からすると、韓国が進展した提案もせずに『日本が先に動くべきだ』と言っているように受け入れる余地があるわけだ・・(中央日報>>

 

 

朝鮮日報は、日本側の反応を集中的に取り上げました。『具体的な話は何も無かった』というのです。

<<日本政府の加藤勝信 官房長官は1日、ムン・ジェイン大統領の3・1節演説での発言について「重要なのは、(両国間の問題を)解決するために、韓国が懸案に対する責任を持って具体的な対応をすること」と述べた。加藤長官はこの日の午後の定例ブリーフィングで、文大統領の発言に対して直接言及することは避けたいと言いながらも、このように明らかにした・・

・・加藤官房長官は「現在、両国の関係は徴用、慰安婦問題で非常に厳重である」とし「日韓関係を健全な関係に戻すために、韓国に適切な対応を望む立場に変わりはない」とも述べた。

日本のマスコミも、文大統領の3・1節の発言に、進展した内容が無いとし、両国関係が転換点を見つけるのは難しいとの雰囲気だ。共同通信は、文大統領が「歴史問題と分離して、日本との協力を推進するという意味を強調したが、日本政府に向けた具体的な要求も新しい提案もなかった」とした。また、文大統領が「(韓日葛藤の)打開のための具体的な行動は言及しなかった」とし「(両国関係が悪化した)事態を打開する展望はまだ見えない」と評価した。読売、日本経済新聞も、文大統領が事態解決のための具体的な解決策は言及しなかったと報じた>>

 

中央日報の分析が、もっとも的確な気がします。だから日本政府としても、「『韓国』が『責任をもって』『具体的』な対応をする」と言ったのでしょう。『韓国が』は、日本は動かないという意味で、『責任をもって』というのは韓国政府の国際法違反状態のことで、『具体的』というのは、『韓国側が案を提示し、その案に相応の価値があったら(案の調整などの)対話に日本が応じる』という既存の立場を再確認したものだと思われます。

実は、昨日までは韓国側の記事でも「文大統領が何か新しい案を出すのではないか」という話がそこそこありましたが・・結局は、このアリサマです。

 

 

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