統一部長官「韓米軍事訓練やるけど、分かってほしい。戦時作戦統制権のためには韓米訓練が必要である。北朝鮮には、ぜひ忍耐強く我慢してほしい」

韓国の統一部長官が、韓米軍事訓練をやるけど、戦時作戦統制権を韓国軍が持つためには韓米軍事訓練が必要だし、日米韓同盟とかそういうものとはまったく別だから、分かってほしい、と話しました。市民団体などに言ったことになっていますが、金正恩氏に言ったような気もして、さすがに、苦笑いしてしまいました。いや、別に日米韓同盟とか誰も言ってないと思いますが・・ とりあえず、以下、ソウル経済から部分引用してみます

 

<<(※見出し)「韓米訓練、延期も考えたが戦作権のために最小化して実施」、「韓米日同盟のようなものとは全く別の問題であるのは明らか」、「北には、開かれた心で、忍耐心で理解するよう願いたい」、「コロナが落ち着けば保健協力至急…食糧協力も」、「米国民主党には、北の人権を主張している分だけ、人道的支援もしてくれると期待している」、「上半期には対話再開しなければ…大統領選の過程で歪曲しないでほしい」

韓米連合軍事訓練が8日から規模を最小化して行われている中、イ・インヨン統一部長官が、訓練は、結局は実施するしかない状況であることを、北朝鮮に理解いただきたいというメッセージを送った。

この訓練は、戦時作戦権転換(※韓国軍への移譲)などのためのものであり、韓米日軍事同盟とは関係ないとの立場である。最近、米国の政治分野などから提起されている北朝鮮の人権問題は、韓国政府にはなにもできない領域だとし、関連葛藤を最小化しなければならないと主張した。北朝鮮の人権問題だけ、米国の民主党が人道支援に関心を注ぐ必要があるという考えであった。

 

イ長官は9日、統一ニュースとのインタビューで、韓米連合軍事訓練が縮小実施されていることと関連し、「どのような瞬間にも、韓米連合軍事訓練を契機にして、軍事的緊張が高まるのは望ましくない」とし「統一部長官として当然軍事訓練ではなく、平和会談が多い方を願っている」と述べた。また「朝鮮半島の平和、南北関係の改善に役立つ場合訓練を延期したり、留保することも望ましいという考えだった」、「ただ、軍の戦時作戦権返還と関連して、非常に基本的な手順は進めなければならないという、軍事的需要があったことも事実だ」と指摘した。イ長官は、「これは北の戦闘力を準備・対比する次元とは別の意味での軍事的需要がある問題だったので、このような点を総合的に判断する必要がある、そう考えたりした」とも述べた。

 

イ長官はまた、「結果的に軍事訓練をすることになって、少しがっかりしたと言う方もいらっしゃるでしょうけど、他の側面での柔軟化と最小化という方向は守って、そのような条件の下で、私たちなりに最大限の知恵を集める過程があったことを申し上げたい」とし、「韓米連合軍事訓練の形態で、実起動訓練でないのは今回がほぼ初めての事例であり、例年と違って、最小限の人員だけが投入されるので、それなりに柔軟な方法であるという点に注目する必要がある」と診断した。

 

続いて「北側で状況を注視すると言ってましたが、私たちのこのような過程について、少しは開かれた心で、理解して対処する過程があればいいと思う」、「韓半島の平和や南北関係の改善というのは、どちらか一方の努力だけでできるものではない。私たちは、私たちなりの知恵ある過程を作ろうとしただけに、北も、もう少し忍耐強く、この過程を見つめてから対処する過程になったら良いと思っている」と話した。

 

一部の市民団体が韓米連合軍事訓練に反対している点では、「私は基本的に韓米連合軍事訓練が、韓米日同盟とは別物だと考えている」とし「韓半島をめぐる北東アジア地域の平和と安定のために、韓米日が協力する部分はあるだろうが、これは、韓米日軍事同盟のレベルで話す次元の問題ではない」と指摘した。イ長官は、「むしろ今回の訓練では部分的に完全運用能力(FOC)の検証がされているかという問題提起はあるが、これも、韓米間、特に作戦権の返還と関連して必要な最小限で基本的な手順が加味され行われているものであり、韓米日軍事同盟のようなものとは別の次元で行われることを、はっきりと認識する必要がある」と強調した・・>>

 

 

へぇーそうですかーそうでしたかー・・・でもおかしいですよね。国防部は「今回の訓練でFOCはやりません」と言ってます。

Full Operational Capabilityとは、この場合は、韓国軍が戦時作戦統制権を持ってもいいのかどうか、いわばテストを行うという意味です。韓米軍事訓練でこれを評価することになっていました。でも、妙ですね。イ長官は「だから、FOCのためには訓練も必要なのです」としていますが、今回の訓練、FOCは行わないことになっています。ここはTV朝鮮の記事です

<<・・国防部は、今回の連合訓練で、戦時作戦統制権(戦作権)転換のための未来連合司令部(※戦時作戦統制権譲渡以後の司令部の名称)の完全運用能力(FOC)の検証は実施しないと発表した。戦作権転換の評価は、基礎運用能力(IOC)とFOC、完全任務遂行能力(FMC)の3段階で行われるが、現在は2段階FOCを進めている。ムン・ジェイン政府が「出来る限り早く」戦作権の移譲を推進しているが、今回の訓練では、コロナ19により米本土増員戦力が参加しない関係で、検証評価を進めないことになった>>

ちなみに、シミュレーションだけでやるのももう3年目で、「事実上、初めて」という説明も怪しいです。

 

 

ありがとうございます。新刊が発売中です!

拙著のご紹介♨・・以下、拙著のご紹介となります。本の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

新刊<恥韓の根源>、発売中(2021年2月28日)です。ありがとうございます!100年前の併合時代、1965年基本条約締結を前後しての時期など、古い記事を考察し、それらから今の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。アマゾンの目次・説明、ぜひ本ブログの紹介エントリー導入部を事前公開しております)もお読みください。「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>も発売中です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた、日本、特に『日本語』の不思議な魅力に関する本です。

本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

扶桑社新書新聞広告です(リンクではなく画像です)。よかったら御覧ください。