リュ・ソクチュン教授の公判、慰安婦問題討論の場に

講義中に「慰安婦は性奴隷ではなく売春婦」という趣旨の発言(100%自発的なものだとは言っていません)で国中から叩かれ、いまは訴えられて裁判中のリュ・ソクチュン教授。教授の2次公判の様子が『ペンアンドマイク』に掲載されました。どうやら、慰安婦問題討論の場になっていたようです。記事の中から、『慰安婦は強制連行だったのか』に関する部分を、紹介します。

 

<<・・この日の公判では、公訴事実証明のために、検察側が申請したこの事件の告訴・告発人の証人尋問が行われた。この日の証人としてはキム・スンファン庶民民生対策委員会事務総長、キム・ドンヒ 戦争と女性の人権博物館館長、ハン・ギョンヒ 韓国挺身隊問題対策協議会清算人(正義記憶連帯事務総長)の3人が出席した。証人尋問はキム・スンファン事務総長、キム・ドンヒ館長、ハン・ギョンヒ清算人の順で行われた。

公判検事は、まずキム・スンファン事務総長に、被告リュ・ソクチュン前教授が講義中に、「日本軍慰安婦は売春の一種」と発言したことについて告発したことが間違いないのかと確認し、講義内容のうち、どの部分が「虚偽」に該当するかを尋ねた。するとキム証人は「マスコミを通じて講義内容を知ることになった」とし「(リュ前教授の発言内容は)明確な虚偽事実というより(社会の一般的な)見解と違うのではないかという趣旨の告発だ」と答えた

公判検事の慌てる様子が明らかだった。リュ前教授の発言内容が「虚偽事実」だという事実を立証するために検察側が呼んだ証人が、自らリュ前教授の発言内容を「意見」と見ることができると言ったからである。これはむしろ「意見表明だった」とするリュ前教授側の主張を手伝うようなものであった。

人を「名誉毀損」で処罰するためには、処罰しようとする人が摘示した表現が「事実」または「虚偽事実」でなければならない。単なる意見表明では、処罰が不可能である・・

 

・・それに対してリュ前教授側は、検察側の主張に対する反論と証拠を提示することで、検察側の主張を崩すことに全力を注いだ。

「日本軍慰安婦被害者が強制的に連行されたという事実を証明することができる証拠は何なのか」という検事の質問に、証人キム・ドンヒと証人ハン・ギョンヒは、二人とも「おばあちゃんの証言がその証拠だ」と答えた。これに加えて、検察側はラディカ・クマラスワミ国連経済社会理事会の人権委員会女性暴力問題特別報告官が「日本軍慰安婦」問題と関連し、1996年作成したレポート(以下「クマラスワミ報告書」)と、1993年8月に3日河野洋平 当時日本官房長官が発表した特別談話などを「強制連行」の証拠として差し出した。

 

これに対してリュ前教授側は「クマラスワミ報告書が吉田淸治の証言をもとに作成されたという事実を知っているか?」とし、「吉田の証言は、すでに虚偽だったことが明らかになった」と対抗した。また、リュ前教授側は日本軍慰安婦被害事実を主張してきた女性たちの証言が、内容が変わってきたという事実も指摘した。それとともにリュ前教授側は、その代表的な事例としてイ・ヨンス(93)氏をあげた。

イ氏は、初期の証言で「ある男が赤いワンピースと革靴をくれたので、それをもらって嬉しさのあまり家に伝えることもなく、つい付いていった」としたが、後には「夜中に家に攻めてきた日本の軍人たちが私を強制的に連れて行った」と証言を変えた。法廷での証言が証拠として認められるためには、少なくとも一貫性が維持されなければならないため、日本軍慰安婦被害者の証言はそうではないことがリュ前教授側の主張だった。

 

リュ前教授はまた、「河野談話は日本軍慰安婦問題と関連して、日本政府が責任を負うという趣旨の文書であるが、その後、日本政府が直接責任を負う必要がないと解釈が変わっている」とし「その理由は、吉田清治の証言が虚偽であると明らかになるまで20年の歳月がかかり、吉田の証言を報じた朝日新聞も、その記事が誤報だと認めて記事を下した。検察側が「強制連行」の証拠として提示した「河野談話」や国際機関の文書は、その間に(※吉田清治の証言が嘘だと分かるまでの間に)出てきた文書であるが、そのような文書を作成するのに関与した人たちのキャリアを見てみると、日本軍慰安婦問題の専門家でもなく、果たしてそのような文書に権威を付与することができるか聞きたい」という意見を、直接明らかにした。

 

リュ前教授側のこのような反論に、ハン・ギョンヒ証人は「1991年9月以降、日本軍慰安婦被害電話を始めて以来、これまで240人以上の被害者が被害事実を知らせ、研究によると、北側にも200人を超える被害者がある」とし、「海外にも被害事実を証言する数多くの人々がいる」とした。証人は、その代表的な事例として「スマラン慰安所事件」をあげた。

「スマラン慰安所事件」とは、軍令を無視した一部の日本兵が1944年2月に、当時オランダ領インドネシア スマラン島でオランダの女性を拉致・監禁して強姦を行った事件だと知られている。

これにリュ前教授は、証人に「スマラン島で発生した事件のほか、日本軍が朝鮮人女性を強制的に連行した事例がある場合は、一つだけでいいから提示してみよ」と要求した。証人は、「強制性の根拠は、実際に(日本軍が)連れて行ったか否かがではなく、その当時の状況が強制であったか、なかったかにに関するもの」と長広舌を並べたりもしたが、結果的にリュ前教授の質問に適合する返事をすることはできなかった・・>>

 

もっともショッキングだったのは、『社会の一般的な見解と違うから』の部分じゃないでしょうか。『恥韓の根源』に書いた『正しい記憶だけを残す(正しいという意味は、真実かどうかではなく、韓国から見て有利だという意味)』とまったく同じパターンであります。というか、『意見』だと思っているならそもそも告訴告発なんかしてはダメでしょう。みみっちいですね(つい

 

リュ・ソクチュン教授の無罪を願います

ありがとうございます。新刊が発売中です!

拙著のご紹介♨・・以下、拙著のご紹介となります。本の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。

新刊<恥韓の根源>、発売中(2021年2月28日)です。ありがとうございます!100年前の併合時代、1965年基本条約締結を前後しての時期など、古い記事を考察し、それらから今の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。アマゾンの目次・説明、ぜひ本ブログの紹介エントリー導入部を事前公開しております)もお読みください。

「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>も発売中です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた、日本、特に『日本語』の不思議な魅力に関する本です。

本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。