専門家「2+2韓米共同声明、日本のものとあまりにも違う」

一つ前のエントリーでも「共同声明に『中国』が特定されていない」と書きましたが、ちょうど同じ内容が韓国でも指摘されています。冒頭発言にあった内容が共同声明に入っていないということは、会談で明らかに意見の差があったという意味です。記事で専門家たちは「これだと韓米関係の優先順位は明らかに後退するだろう」と指摘しています。また、別ソースになりますが、「文在寅大統領とブリンケン、オースティン両長官が会った際、慰安婦問題や元徴用工問題に関する内容は無かった」とのことです。以下、まずは「ソウル経済」から部分引用してみます。

 

<<・・韓米外交・国防長官(2 + 2)会談で、両国の立場の差が克明になったという評価が提起されている。北朝鮮の非核化、中国への共同対応など、米国が望む価値について、韓国政府は直接的な回答を避けた。両国長官の声明で、このような重要な内容は何も書いてなかった。北朝鮮の核・弾道ミサイル問題を優先関心事として思っているという宣言にとどまり、「中国」という字は出てこなかった。外交専門家は、韓国と米国が、結局は立場の差を確認するしかなく、バイデン政府の同盟戦略において後順位に押し出されるのではないかという懸念を提起している・・

 

・・今回の会談で、両国長官は「北朝鮮の非核化」という表現を使わず「北朝鮮の核・弾道ミサイル問題」が同盟の優先関心事だと明らかにした。バイデン政府は発足以来、ずっと北朝鮮の非核化を強調してきたが、両国長官の声明ではその表現が変わったのだ。双方は共同声明でも、北朝鮮に対する外交的立場を完全に合意できなかったと指摘した。両国長官は「韓米間の完全調整された対北戦略の下で(※北朝鮮問題は)扱われなければならないということで意見を共にした」、「現在進行中の米国の対北朝鮮政策の見直しに関連して高位級協議を続けていくことにした」と明らかにした。

米国が継続的に強調した「中国への圧力」という表現も無かった・・・この日の声明では、「韓米同盟が共有する価値は規範に基づく国際秩序を毀損し不安定にするすべての行為に反対するという両国の公約を支持している」、「韓米は平和と安定を維持し、合法的交易を妨害しない国際法を尊重するという共同の意志を強調する」という、あいまいな表現しかなかった。「中国」という表現の代わりに「国際秩序を既存し不安定にするすべての行為に反対」という抽象的な文章にしたのだ。

戦時作戦統制権(戦作権)転換の問題も両国間の意見の相違が伺える大きな課題である・・・オースティン米国防長官はこれと関連し「条件を満たすにはもっと時間がかかるだろう」と述べた。

専門家は、このような声明と関連し、米日2 + 2会談と比較すると、両国間の見解の違いが明確に見えると評価する。ある外交専門家は、「日本は対中・対北関係と関連、米国と全く同じ見解を明らかにし、同盟関係を確固たるものにした」、「一方、我々は声明などで立場の差が明確に示されており、バイデン政府の同盟戦略で、後順位に押し出される懸念が出てくる」と評価した>>

 

米国としては、会談の前にいろいろ言っておいて正解だった、と言えますね。しかし、だからこそ共同声明が『弱い環』に見えるのもまた事実です。

韓国側が期待していた慰安婦問題や元徴用工問題に対しても、これといった言及はありませんでした。この部分は京郷新聞です

<<ムン・ジェイン大統領は18日、「韓日関係復元のために続けて努力する」、「韓日関係は、韓半島と北東アジアの平和・安定・繁栄に非常に重要であり、韓・米・日の協力も堅固な基盤」と明らかにした。文大統領は同日、大統領府で訪韓中の米国トニーブリンケン国務長官とロイド オースティン国防長官を50分間面会した席で、このように述べたと、カン・ミンソク大統領府報道官が伝えた。ジョー・バイデン米政府発足後、韓・米・日3カ国の協力を強調している点を考慮した発言だ。

米国側は、韓日関係の改善のための韓国政府の努力と意志を評価し、「進展があることを期待している」と述べた。ただし、日本軍慰安婦と強制徴用解法などの具体的な懸案についての議論はなかったと、大統領府は伝えた・・>>

 

確か、ブリンケン氏は「日本で話したことを韓国でも再確認する」と言いました。しかし、その結果がこれです。中国は、笑いが止まらない状態でしょう。そして、韓国こそが「弱い環」という認識をさらに強めるはずです。最後に、誰もイ・ヨンス氏のことを言わないのでちょっと笑ってしまいました。

 

 

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