韓国紙「韓国政府、ワクチン不足で米国に『LDS注射器と交換』提案」

ワクチン確保が遅れて「K防疫」そのものが大きな非難を受けたとき、韓国政府は「ワクチンは十分確保できた」と言い切りました。一部からは「本当にちゃんとした契約ができたのか」という指摘がありましたが、政府は問題ないというスタンスでした。ですが、韓国政府が、今になって米国に「LDS注射器(接種回数が増やせる特殊注射器)とワクチンの交換」を申し出たことが分かりました。以下、朝鮮日報の記事、部分引用してみます。

 

<<韓国政府が米国側に「最小残留型注射器(LDS)を供給するから、第2四半期(※4~6月)にコロナワクチンをくれ」と提案したことが28日分かった。米国は現在、「5月末までに成人の電源接種を成し遂げる」と自国のワクチンメーカーであるファイザー・モデルナ・ヤンセンから6億回分の供給を目標としワクチン生産を進めている。

まだ米国の使用の承認を受けていないノババックス(※韓国に2千万人分供給予定です)はワクチン原料不足を経験している。このため、第2四半期から国内に入ってくるとしていたヤンセン・モデルナ・ノババックスのワクチン物量を十分に確保できない危機に置かれ、政府はLDS注射器とワクチンを交換しようと提案したものである。

 

韓国政府が米国側にこのような提案をした背景には、ヤンセンが「米国内5月・6億回分ワクチン供給政策により、5月以降、50万人分未満のワクチンしか供給できない」とし「第3四半期に多数供給する」と通報してきたのが影響した。モデルナも5・6月には韓国への供給量は多くないという。米国などワクチン生産国が自国中心主義政策で、韓国の第2四半期のワクチン需給に支障をきたし、打開策としてLDSという交渉カードを取り出したものである・・

 

・・問題は、感染者数を減らすための対策が見えないという点である。キム・ウジュ高麗感染内科教授は「拡散を抑えるためには、ワクチン接種が容易に行われるか、変異ウイルスの拡散を抑制するべきなのに、ちゃんと出来ているのが無い」と指摘した。政府は、今年の上半期まで約1210万人のワクチン接種を計画しているが、現在までに上半期の導入が確定されたワクチンは890万人分にとどまっている。チョン・ウンミ梨大木洞病院呼吸器内科教授は「上半期に導入が予定されてアストラゼネカ・ファイザーワクチンも、日程が確定したわけではないため、国内への供給を完全に確信することはできない状況だ」と述べた・・>>

 

 

ワクチンが不足する問題は、世界各国で起きている悩み事でありましょう。でも、韓国政府の場合、ワクチン確保が問題になると、韓国政府は「確保した。確保した。本当に確保した」と言い切りました。「大統領がモデルナのCEOと直接電話して、一発で解決した」「北朝鮮にも分けてやろう」という趣旨を話した人もいます。あの強気はいったい何だったのかと、苦笑いしか出ません。

 

 

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