北朝鮮「東京オリンピック不参加」、韓国「困惑」、朝鮮日報「北京に期待したら?」、米国「北京冬季オリンピックボイコットを同盟とともに考える」

北朝鮮が東京オリンピック不参加を公式発表しました。「選手を守るため」というけど、「選手を介してウィルスが北朝鮮に入ってくるのが怖いのだ(By朝鮮日報)」状態です。北朝鮮は、感染が広がった場合、それをコントロールできるインフラが不足しているため、そのまま金正恩政権の体制維持に大きな問題となる・・北朝鮮専門家たちはそう話しています。

韓国政府、文大統領の日本へのラブコールには、いつも「東京オリンピック」がありました。いわゆる「東京構想」というもので、東京オリンピックで米朝首脳またはそれに準じるハイレベルの出会いを誘導するというものでした。平昌でやったのと同じです。でも、今回の北朝鮮の不参加で、それができなくなりました。韓国政府・大統領府は明らかに「当惑(困惑)している(Byニューシース)」、とのことです。まずニューシースの記事からです。

 

<<・・大統領府と統一部は、北朝鮮の東京オリンピック不参加と関連、立場表明を控えている。困惑した雰囲気が感知される。統一部当局者はこの日、「政府は、東京オリンピックが朝鮮半島の平和と和解、協力を進展させるきっかけになることを期待してきた。コロナ19状況によりそうならなくなって残念と思う」とし「スポーツの分野だけでなく、様々な分野で、韓半島の平和、南北間の対話・協力を進展させることができるきっかけを見つけて行く」と、マニュアル的な立場を明らかにした。大統領府の関係者は、「統一部が立場を出したと聞いている」とし「その立場を参考してくれ」とだけ言った・・

・・与党側の関係者は、「(安保会議で日米韓会議に参席した)ソ・フン室長は、韓米日安保室長会議の結果を基に、米国の対北朝鮮政策樹立が終わった後の、今後の韓半島の平和プロセスの方向をまとめた報告書を文大統領に報告した」とし「東京オリンピックを活用する構想案込められたと聞いている。修正せざるを得ないだろう」と述べた・・>>

 

朝鮮日報は、「北京冬季オリンピックにかけてみたら?」という社説を載せました。北京冬季オリンピックが来年2月で文大統領の任期が5月までだから、一応できないことはありません。以下、朝鮮日報の記事から部分引用します。

<<・・文在寅政府は2019年ハノイ米朝会談がダメになると、突然 反日扇動を止め、東京オリンピックを盛り上げた。文大統領は昨年初め、「東京オリンピック成功のために積極的に協力する計画だ」と話し、国際オリンピック委員会があるスイスの大使に文化観光体育部次官を任命し、「東京オリンピックの南北共同立場」を注文した。今年3・1節記念辞でも「東京オリンピックが南北、米朝間の対話の機会」とした。安保室長と統一部なども北オリンピック参加を強調した。 2018年の平昌のように、東京オリンピックを契機に南北、米朝イベントを再開しようとするものである・・

・・(※慰安婦合意を政府公式合意だと認めるなどの)態度の変化が、北朝鮮の核と中国の脅威への対処ではなく、南北イベント用であることを、米国も、日本も知っている。

来年の大統領選挙を控え、北京冬季オリンピックが開かれる。北・中関係を考慮すると、北朝鮮も参加する可能性が大きい。この政権は、文在寅・金正恩もしくはバイデン・金正恩会談を成功させる最後のチャンスだと思うだろう。中国は、このような計画を逆に利用しようとするだろう。金正恩ショーの舞台を用意してやるから、私たちの要求を聞け、中国はそう圧迫してくることだろう。文政権は、大統領訪中を控えて「三不」の約束で軍事主権を譲ったこともある。もっとやらかすことだってありえる>>

 

 

・・ですが、米国は北京冬季オリンピックボイコットを中国の人権問題などへの圧迫手段として考え、同盟国の協力を要請するとしています。アジア経済です

<<米国が、来年2月に中国の北京で開催される予定の冬季オリンピックに参加しない可能性が提起された。中国新疆地域ウイグル族(※新疆ウイグル自治区)の強制労働問題をめぐり、欧米諸国の批判が加重されている中、これらの政治的対立の余波がオリンピックまで拡散したという観測が出ている。

6日(現地時間)、米国国務省のネッド・プライス スポークスマンは定例ブリーフィングで、中国の新疆地域ウイグル族の強制労働問題を糾弾するという意味で、2022北京オリンピックを他国と連携してボイコットする意思があるのか、とする記者の質問に、「現在、私たちの同盟国と議論を進めている」と答えた。彼はまた、「オリンピック不参加問題も、私たち米国が独自に対応する問題ではなく、同盟国の両方と連携して対応しなければならない」と述べた。プライススポークスマンは続いて「まだ北京オリンピックまでに時間がたくさん残っている」とし「(いつ最終決定が出るかもしれません)議論は進行中の状況」と述べた・・>>

 

米国が望んでいるのは、実際に不参加する(これも選択肢の一つではありましょうけど)より、「米国及び同盟国である日本、韓国が一つの声をだすところを中国に見せつける」ことを目指しているのでしょう。少なくとも韓国に対しては、中国は対処法を知っているでしょう。「習近平訪韓」の時期を明言しなければ、それだけで韓国の動きを封じることができますから。

 

 

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