※昨日もそうでしたが、更新時間が重複してしまって申し訳ありません※
政府部処(省庁)が共同で構成したタスクフォースの報告書を「一部の専門家の意見にすぎない」と無視してしまう韓国政府のスタンスは、一昨日と昨日のエントリーで紹介しました。ですが、反応がおかしいのは政府・与党だけではありません。ネットなどでも(極めて一部以外は)まったく反応が無いし、その報告書を取り上げて文政府を批判した『国民の力』もまた、別の議員が「日本に口実を与える報告書を出してはいけない(そんな報告書を出した文政府には問題がある)」という趣旨を公言しました。内容がちゃんとしているかどうかではなく、日本に有利なのかどうかで善悪の判断をしている心理がよく見えてきます。また、「労働党」の政治家がラジオ番組に出演して、「韓国の原発は福島第一原発より多くの三重水素を放出している」と認めながらも、「だから全世界が核発電を止めるべきだ」と主張しました。
まず、国民の力の件から引用してみます。ソウル経済です。
<<・・チュ・ホヨン「国民の力」党代表権限代行は16日午前、国会予算決算委の議員総会で、日本政府とムン・ジェイン政権の両方を感情的な表現で批判した。チュ権限代行は「日本の傲慢で挑発的な言辞が度を超えた。一昨日は、『韓国ごとき(※原文は韓国なんか)』と呼び、昨日は、海洋裁判所提訴は虚勢だと傲慢不遜な態度を見せた」とし「非常に不快」と言った。主権限代行は前日にも当たり非常対策委員会の会議で、日本が放射能汚染水放流と関連全く失礼し傲慢不遜極まりない態度を取っている」とした・・
・・チュ権限代行は昨年10月15日、政府省庁合同タスクフォース(TF)の「福島原発汚染水関連現状報告」に言及して、政府を批判した。この報告書には、原発汚染水が人体等に及ぼす影響はあまり無いとする専門家の意見が含まれた。チュ権限代行は「日本なんかに口実を提供していてはならない」とし「原発汚染水の放出は、どのような理由でも妥協の余地がない」とした・・>>
あと、韓国の民衆運動政党「労働党」の政治家で(国会議員ではありません)、いくつかの番組に顔を出しているイ・ヒャンヒという人がいます。彼女がラジオ番組に出演して、「韓国の原発が、福島第一原発より多くの三重水素を排出している」と認めながらも、次のように述べました。CBSノーカットニュースです。
<<・・(※例の報告書と韓国政府の態度は)矛盾しているのが事実です。13日、「脱核蔚山市民共同行動」も声明出して指摘した部分でもあります。事実、苦しいことではありますが、私たちが共に認めなければならない厳しい現実でもあります。韓国の原子力発電所も日常的に希釈して、海に三重水素を放出しています。だから福島原発事故の前でも後にも、私たちからも(※韓国周辺の海からも)いつも検出されます・・
・・国内24基の原子力発電所がわずか4年の間に放出した三重水素の排出量が、福島第1原子力発電所の事故で、10年の間に発生した汚染水の三重水素量とほぼ同じです。東京電力が、福島第一原子力発電所事故の後に、これまでに汚染水貯蔵タンクに保管した三重水素が860兆ベクレル程度です。韓国水力・原子力(※KHNP)がホームページで公開した資料によると、韓国内の原子力発電所が、最近4年間、液体三重水素だけで774兆ベクレルをすでに海に捨てました。気体で空気中に三重水素を排出したのが、なんと1400兆ベクレルです。
韓国も、継続して三重水素、放射能汚染水を海に放流したのです。これは、私たちだけでなく、英国や中国などの原子力発電所や再処理施設を利用するすべての国が、三重水素を海に放流しています。だから先に日本が放流決定を発表したとき、国際原子力機関が放射能汚染水の海洋放流は「国際慣行」だとしたのも、誇張ではありません。私たちの国民の立場では悔しいけど、実際に、客観的な指標は、そんなものです。政府報告書に記載された日本の海岸の三重水素検出量と私たち東海岸の三重水素検出量に差がないというのも、まさにそのような理由からなのです・・
・・だから、全世界が一つになって、この対策のない原子力発電を停止しなければ、日本の福島汚染水の海洋放流と同じことを根本的に防ぐことはできないと思います・・>>
ここまで言っておいて「世界が悪い」で決めるとは、さすがです。でも、「日本」だけを問題にしていない分、韓国側の意見としてはまだマシかもしれません。
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