韓米関係、異世界転生・・何一つ意見が合わず

27日、文在寅大統領が「あの徒歩橋の風景が目に浮かぶ」と話したという記事を読みました。金正恩氏と会談しながら歩いた橋のことです。大統領府国務会議を主宰した文大統領は、「南北首脳が8000万民族の前で『板門店宣言(首脳会談共同宣言)』をしてから3年が経った。(金正恩氏と一緒に歩いた)徒歩橋の風景が今も目に浮かぶ。ハノイでの米朝首脳会談の決裂から膠着状態が長期化し、非常に残念だ。どんなことがあっても、板門店宣言で約束した平和を否定することはできない」、と。南北首脳といえばハグ(?)シーンが有名なこともあって、『どんな顔で話したのかな・・』と思うと、つい笑いが込み上がってくるから困ったものです。この部分のソース記事はソウル経済です。

 

しかし、ちょうど同じ時間、米国は中国・ロシアからの対北制裁緩和を拒否していました。この部分はファイナンシャルニュースから部分引用してみます。

<<・・米国国務省は27日(現地時間)、「米国の声(VOA)」を通じて、国内外からの対北朝鮮制裁の緩和要求に対して拒否の意思を再確認した。この日、国務省スポークスマンは、「対北朝鮮制裁は国際平和・安全保障を脅かす大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムに引き続き資金を調達し開発しようとする北朝鮮の能力を制限するために加えられた」と述べた。去る19日ピョートル・イリイチェフ ロシア外務省国際機関局長が北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁緩和を要請し、中国も北朝鮮制裁緩和を促したことについて、明確な反対の立場を表現したものである。

これは、韓国政府が6月までに南北対話を再開し、人道支援の扉を開けるとの意志を明らかにしたことに対しても、事実上、『線を引いた』発言であり、すぐ来月に予定されている韓米首脳会談で、北朝鮮融和策を要求しづらくなった・・>>

 

それだけではありません。文大統領は26日の首席補佐官会議で「全世界的なワクチン不足やワクチン開発局の自国優先主義、強大国のワクチン サジェギ(※買い占め)が問題」と話しました。しかし、その発言から12時間後、米ホワイトハウスはアストラゼネカ(AZ)ワクチン6000万回分を外国に供給すると発表しました。

 

さらに、日米首脳会談の共同声明に入っていた「台湾海峡」問題に、韓国の参加を求めるというニュアンスの発言がありました。この部分はTV朝鮮です

<<米国国防総省は26日(現地時間)、「台湾海峡の安定を維持するために、同盟国の参加を要請するのか」とした質問に関連し、ロイド・オースティン国防長官の韓日訪問(※2+2会談)を取り上げた。ジョン・カービー国防部スポークスマンはこの日のブリーフィングで、「米日首脳が台湾海峡の平和・安定維持協力で合意したが、他の同盟にも参加するように誘うのか」という質問に、「私たちが追求するのは、一方的な現状変更はいけないということ」と答えた。それとともに、オースティン長官が先月、韓国と日本を訪問したという事実を言及して、「長官が焦点を当てたのは、日本・韓国との両者安保関係を発展させる新しい方法を探求し、韓・米・日の3者の努力も探求すること」と説明した・・

・・米中対立が激化する中で、中国が最も鋭敏に反応する事案の一つである台湾海峡の安定維持と関連した議題が、来月下旬に予定され韓米首脳会談で議論されるかどうかの可否が気になる・・>>

 

TV朝鮮は、この台湾海峡問題が、『韓米首脳会談の議題になる可能性もある』としています。

日米韓協力という言葉を、韓国は「米国が介入して日本を韓国に合わせる」こととしか考えていません。しかし、どうみても今の米国は、「日本が米国に協力してくれたから、韓国も協力してほしい(日本に協力するのではなく、米国に協力するという形だから別にいいだろう)」という路線です。

そもそも、本当に5月に韓米首脳会談ができるのかどうかも怪しいですが、もしやるとしても、今のままだと『何一つ、意見が合わない』会談になるでしょう。特に、いま韓国がもっとも恐れていることは、韓米首脳会談で台湾の話が出てくることでありましょう。

「戦略的あいまい」なのか「戦略的 愛は無いのか」なのか知らないけど、今回もそれを貫くことができるのでしょうか。

 

 

 

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