二階氏と特に仲がいいとされるパク・チウォン氏が、日米韓情報機関長会談のため来日、菅総理にも面会しました。この前、本に菅総理のサインをもらって喜んでいたのが去年11月でしたから、約6ヶ月ぶりとなります。いわゆる「日韓関係の正常化」をアピールしたそうですが、菅総理は「過去に縛られない関係」「米国の対北政策への日米韓協力」を述べた、とのことです。パク氏は二階氏とも電話通話しましたが、「徴用とか慰安婦とかの内容は話さなかった」と報じられています。
一つ気になるのは、上 ↑ に書いたのは面会や会談のあとには普通に出てくる内容だと思いますが・・菅総理が話した「過去に縛られない関係」「(対北問題に前提するニュアンスでの)日米韓協力」発言は、私が読んだ中では、朝鮮日報と、「ニュースピム」というネットメディアにだけ載っていました。その前に東亜日報やYTNなど結構大手のニュースも読んだけど、「菅総理も共感を示した」「菅総理は反論しなかった」とだけ書いてありました。
以下、まず東亜日報から引用してみます。ほとんどの記事はこうなっています。YTN(大手ニュース専門ケーブルテレビ局)などもこんな内容です。<<東京を訪問したパク・チウォン国家情報院長が、12日午後、菅義偉総理を面談したことが分かった。韓日関係がなかなか改善できずにいる中、関係修復のための新たな勢いを見つけるのか注目される。この日、ソウルの外交筋によると、パク院長は菅総理を直接会って「韓日関係を今のようにしておくわけにはいかない」と述べた。菅総理は、パク院長の話を聞きながら、他の意見を出したり反論はしなかったことが分かった。パク院長は、同日 東京で開かれた韓米日3国の情報期間長会議に出席した・・>>
ただ、朝鮮日報にはこうなっています。<<・・政府筋によると、パク院長はこの日、非公開で菅総理を礼訪した席で、韓日関係正常化のためのムン・ジェイン大統領の意志を伝えたという。菅総理も「過去にとらわれない良い関係を」とし、米国の対北朝鮮政策と北朝鮮の非核化問題などにおいて、韓日関係の改善と韓米日3角共助が重要である旨を明らかにしたことが分かった・・>>
他の記事より頭一つ抜けている感じでした。読み方によっては韓国側の主張する「改善」の真逆なことなのに、これを「反論しなかった」というのは、明らかなイメージ操作ではないでしょうか。いつものことだけど。
パク氏は二階氏との電話通話で、東京オリンピックと衆議院選挙を応援していると話しながらも、いわゆる過去史問題には触れなかったそうです。こちらはニュース1です。
<<・・二階幹事長は、日本執権自民党のNo.2で、過去パク院長は国会議員だった時代から親交を築いてきた。しかし、二人のこの日の通話で韓日間の最大の葛藤の懸案である日帝強占期 強制徴用と日本軍慰安婦被害者問題は、直接的に言及されていないことが分かった。このほか、パク院長はこの日の通話で「日本の東京オリンピック・パラリンピック開催と次期衆院選挙を応援している」とも話したという・・>>
ちなみに、日本を訪問して会議に参席した米国のヘインズ国家情報長官は、そのまま韓国に行き、軍事境界線地帯あたりを視察する日程を公開しました。普通、情報機関の人が訪問スケジュールなどを明らかにするのは異例なことで、これは「米国の情報機関長がDMZを訪問した」と明らかにすることで(文政権が隠せないように?)北朝鮮側への牽制をしかけたのではないか、という分析も出ています。ヘインズ氏は文大統領と面談する計画だそうです。米国の高官が「日本を経て韓国に来る」パターンは相変わらずです。
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