突然ですがいままでの流れを(本ブログで紹介したソース記事などから)まとめてみると、こうなります。
・日本が設計したと言われるクアッドが注目される→・韓国もクアッドに参加するのではないかと言われる→・韓国外交部長官が『特定国家(中国)を排除するものなら参加しない』と公言する→・米国からクアッド加入の話があったと報じられる→・韓国政府は否定、「参加に関する話そのものが無かったのでYESもNOもない」という無理のあるスタンスを続ける→・中国からクアッドに加入するなと話があったと報じられる→・韓国政府は否定「参加に関する~」(以下略)→・いつからか米国がクアッド拡大(クアッドプラスなど)を言わなくなる→・米国が「もしワクチンを支援するなら、隣接国やクアッドが対象になる」と話す→・韓国が急に『対中牽制以外の分野に協力することでクアッドに入る』と言い出す→・米国のキャンベル インド太平洋調整官が「クアッド拡大は考えていない。拡大するなら名前から変えないと」と締め切り宣言→・日本も茂木外相がクアッド拡大は無いと発言→・韓米首脳会談でクアッド部分参加やワクチン支援は議題にならず、『同盟』次元で韓国軍55万人へのワクチン支援だけが発表される
で、この件について、聯合ニュースが「米国は韓国に配慮したのだ。日本は韓国の国際社会での地位向上を恐れたのだ。だから両方、韓国のクアッド参加を否定したのだ」という分析を載せました。聯合ニュースの記事、部分引用してみます。
<<・・(※本ブログでも取り上げたキャンベル調整官の「クアッド拡大予定なし」発言(18日)と、茂木外相の「クアッド体制を広げる予定は無い(21日)」との発言を紹介した後に)米日当局者が共にクワッド拡大計画がないという立場を明らかにしたことになるが、その内心は異なるものだろうという評価が出ている。
キャンベル調整官の発言は、韓国が中国との関係のために参加を敬遠する雰囲気を勘案し、一定部分の韓国の負担を減らしてくれたのではないか、という話がある。短期的にクワッド自体の拡張ではなく、クワッドの小グループで推進する懸案に韓国を入れることにより、長期的に韓国をはじめとクワッド拡大の道を念頭に置いたものである。これは韓国がクワッド加入には距離を置きながらも、事案別協力が可能だという立場でワクチン、気候変動などのワーキンググループへの参加を慎重に検討すると知られていることと、似たような脈絡だ。
一方、日本の場合、韓国を牽制する意図が隠れているという解釈がある。韓国がクワッドに参加すると、日本の発言権と影響力が減るという心配から、韓国を排除しようとする意図が反映されたというのだ。クワッドは、安倍晋三元総理の1次執権期、2006年、スマトラ地震のときに力を集めた4カ国間の戦略対話を提唱したのが始まりだと知られており、日本は、クワッドを作ったのは日本だと強調するほど自負心が強い。しかし、クワッドは、安倍が1次政権で1年ぶりに健康悪化を理由に退き、中国の強い反発などにより下火になったが、ドナルド・トランプ前政権入り、米中の対立激化とかみ合って復活した。
トランプ政権の外交政策を覆そうとしているジョー・バイデン政権も、クワッドだけはインド太平洋戦略の根本として継承・発展の立場を明らかにしている。日本が韓国の国際的地位の拡大を牽制しようとする試みは以前にもあった。トランプ前大統領の時に浮上した主要7カ国(G7)の拡大ゲピョンロンが代表的である。トランプ前大統領は昨年5月、G7首脳会議に韓国、オーストラリア、インド、ロシアを招待したいと発言してG7のG11、G12拡大論に火をつけた。当時、日本は反対意見を述べたと知られ、韓国が参加すると、G7唯一のアジア国家という地位を失う恐れが反映された結果だと解釈された。
日本が日帝の慰安婦、強制徴用など過去の歴史をめぐる葛藤だけでなく、現在および将来の国際社会での地位を巡っても、韓国の影響力拡大を抑制するために目に見えない戦いを繰り広げる、また一つの事例と見ることができる・・>>
安倍・トランプ時代に具体化が進んだのは事実ですが、それまでも日本はクアッドと同じ趣旨の主張を続けました。特に2012年安倍前総理の「セキュリティー・ダイヤモンド」構想は、いまのクアッドとほぼ同じだと言えます。G7拡大は・・確か、ドイツなども反対していました。
あと、最後に、本当にどうでもいい余談ですが・・一部で話題になっている「ハンバーガー」ですが、日米首脳会談のために2019年トランプ氏が訪日したとき、日本が提供したランチもハンバーガーでした。
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