「クラブケーキとハンバーガーを比べて国の品格を語る前に、他国に『半導体投資するからワクチンをくれ』としていたことについて反省したらどうか」な記事がありました。極めて普通の内容ですが、こんな主張を大手の記事で読むのは初めてです。皮肉以外にも「国の品格」がどうとかの「韓国らしい」表現も目立ちますが、昨日お伝えした通り、「そう書かないとまずい」何かの事情もあったのではないか、そんな気もします。迂回的ではありますが、「日本は支援をする方で、韓国は支援を要請した方にある」という内容も指摘しています。以下、セゾン研究所 米国センター長 ウ・ゾンヨプ論説委員の、東亜日報の記事から部分引用します。
<<・・政界では、今回の首脳会談を通じて米国からワクチンを確保しなければならないかという意見が強く提起された。そのような議論は、韓米首脳会談を控えて「米国からワクチンを恵んでもらえないだろうか」という問題につながってしまった。政府は、ワクチンの需給が予定通り進んでいると主張したが、ワクチン需給に問題があることを前提に、アメリカからワクチン支援を受ける代わりに半導体とバッテリーの協力をするという話まで出てくるレベルになった。ワクチンと半導体は交換対象ではないとしながらも、企業側の対米協力がワクチン支援に役立つ可能性があると言い、ワクチン支援に関する期待を焚き付けた。
ジョー・バイデン政権がアストラゼネカワクチン6000万回分、ファイザーとモデルナワクチン2000万回分を国際社会に支援すると発表すると、「今回の首脳会談で、韓国にはどれだけの支援があるのか」という問題につながり、500万回分だとか、、1000万回分だとか、そんな虚しい期待があちこちから飛び出した。これらの国内の議論は、米国内では非常に奇妙な受け入れられた。会談を控えて、筆者と話したアメリカの専門家は、首脳会談の韓国の最大の関心事が「米国からのワクチン支援」ということにびっくりし、韓国ではその代価として半導体とバッテリーの投資を考えていることに、さらに大きく驚いた。
防疫成功を自負し、ワクチン確保に十分な資金を持っている韓国が、米国にワクチン支援を要請するってそれは本当なのか、としながら、(※その専門家は)アメリカが考えているワクチン協力とは、クワッド・ワクチンパートナーシップで示したように、低所得国に対するワクチン支援に、同盟など友好国が力を添えてくれることを意味するものだ、と言った。日本が資金と低温輸送技術などを低所得国に支援することにしたのと同じやり方を意味するものだった。
米国の基準から見ると、韓国がワクチン支援を要請することは、全く韓国の国家水準に合わないものだった。それに加えて、米国に半導体とバッテリーの投資を対価として提供するということは、韓国の水準を疑わせるものだった。米国に投資することは歓迎すべきことだが、韓国政府が民間企業の投資を統制するように見えるからである。私たちの企業が5G分野で中国の部品を使用した問題が起きたとき、政府は「民間企業の問題」という論理を出していた、そのことも指摘された。
今回の会談は、いろいろ韓米同盟の強固さと未来指向的n面貌を誇示したが、物足りなさも強く残る。ハンバーガーではなくクラブケーキが提供されたとしながら、米国が私たちを特別に思ってくれたとするより、このようなワクチン議論が韓国の品格にどのような打撃を与えたのか、真剣に心配する必要がある。国際社会で大韓民国の地位は、私たちが考えているより高い。少なくとも外国はそう見ている。それにふさわしい外交こそが、私たちの品格になるだろう>>
個人的に、「貧しい」と「貧乏くさい」は意味が全然違うと思っています。「大金持ちだ」と「豊かだ」の意味が違うのと同じです。韓国はまず「品格」の意味を考え直さないといけないでしょう。迂回的ではありますが、記事は「日本は支援する側にある」「日本は同盟国・友好国として米国・クアッドの方針に協力している」という点を指摘しています。そこではなく、クラブケーキとハンバーガーで比べることは、品格ではありません。こんな記事で「国家の品格」をここまで何度も書かないといけない現状こそが、まず品格の意味を間違えている気もします。
また、これ前にも書きましたけど、ハンバーガーはダメだという意見がどこから来たのかそれから謎です。トランプ大統領が訪日した際にも、ランチはハンバーガーでしたが。
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