文在寅大統領、『日韓協力』の話をしながら20年前に亡くなったイ・スヒョン氏に言及

文大統領が、顕忠日(国のために死んだ人たちを追悼する日ですが、数で言えば朝鮮戦争で戦死した軍人が圧倒的に多いので普通は南北関連の話になります)の演説で日韓協力を主張しながら、急にイ・スヒョン(李秀賢)氏のことを述べました。日本の某駅で人を救おうとして亡くなった人たちがいました。線路に落ちていた人、イ・スヒョン氏、そして同じく人を救うために線路に降りた日本人男性の3人で、3人共に亡くなりました。その中の1人です。以下、ソウル経済の記事から引用してみます。

 

<<・・文大統領は追悼演説で韓日関係改善の意志も示した。「2001年、日本の東京の電車線路で国境を越えた人間愛を実現した美しい青年イ・スヒョンの犠牲は、いつか、韓日両国の協力の精神として復活するだろう」と述べた。文大統領が記念日演説でイ氏の事例を取り上げたのは今回が初めてだ。慰安婦・強制徴用被害者問題などで梗塞された韓日関係を正常化するという意志だと読まれる。大統領府の関係者は「韓日関係を解決し、昇華・発展させていこうというメッセージが込められている」と説明した。

これにより、G7首脳会議で韓日会談が実現されるのか関心が集まっている。外交情報筋たちの間ではバイデン米大統領が韓米日同盟を強調するように、韓日首脳会談を用意する可能性が大きいと見ている。先月ロンドンで開かれたG7外交・開発大臣会合でチョンウィヨン外交部長官と茂木敏充 日本外相が会談を行ったことも、トニーブリンケン米国務長官の斡旋で行われたことが分かった。大統領府の関係者は、「確定したわけではないが、韓米・韓日・韓米日会談をすることは、基本的な目標だ」と言及した。

ただし、日本の一部メディアでは、韓日会談の可能性を低く見ている。共同通信は5日、日本政府筋を引用して、G7首脳会議を控え日本政府次元で韓日首脳会談を調整しない方針を固めたと伝えた。日本政府は、韓日関係の解決法と関連し、韓国側が先に提示しなければならないという従来の立場を固守しているのだ・・>>

 

ついこの前の韓国側の記事で『韓国側も日韓首脳会談を打診していない』としていましたが、今日は『基本目標だ』としています。なにがなにやら。

とにかく、個人の善行をこの案件の象徴として使うのもどうかと思います。なぜなら、現状で問題は韓国という国家の国際法違反だからです。これ、個人の善行を国家の違法行為の『盾』にしているにすぎません。わざわざ20年前の件を持ち出すの微妙ですが。むしろ、こんな態度は、故人たち(亡くなったのはイ・スヒョン氏だけでもありません)への迷惑ではないのか、そんな気もします。一緒に亡くなった日本人男性の話も全然出てこないし。

もし韓国の大統領が、顕忠日の演説でこの件を述べたいなら、日韓関係ではなく、北朝鮮で苦しめられている人たちの命について話すべきでしょう

 

 

 

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