G7では中国関連の議題が熱くなっています。そんな中、台湾の英字新聞『TAIPEI TIMES(台北時報)』が、日米のワクチン支援が台湾にとってどんな意味を持つことだったか、社説を掲載しました。韓国の保守系ネットメディア「メディアウォッチ」から見つけました。以下、引用します。ソース記事、TAIPEI TIMES(台北時報)はこちらです。<< ~ >>が引用部分となります(引用はしていませんがメディアウォッチはこちらになります)。あと、英字新聞は「首都」がそのまま「国」の意味を持つことが多いので、都市名は国名に変えました。例えば台北は台湾、北京は中国に変えてあります。
<<日曜日の朝、台湾はインド太平洋地域を訪問中に立ち寄った3人の米国上院議員を歓迎しました。3人は台湾に約3時間しか滞在しませんでしたが、彼らは台湾がパンデミックから抜け出すための新型コロナワクチン75万本を、米国が寄付することを自ら発表し、凄い存在感を発揮しました。日曜日に行われた中央防疫センターの記者会見では、予想より少ないと言われたりもしましたが、これは実は大きな寄付であり、台湾の最大の支援者の1人からの友情の証でもあります・・
・・(※米国は)アジア地域のために約700万人分のワクチンを確保しており、台湾はその10%以上を受け取ったことになります。これは、他の国の人口と比較しても、確実に大きな数字となります。しかも、それ以上に重要なことは、米国の3人の上院議員が自ら台湾に飛んできて、寄付を発表した点です。他の国に、こんなことは出来ないでしょう。
先週、アストラゼネカ社のワクチン124万回分を惜しみもなく台湾に提供してくれた日本とともに、米国の寄付は紛れもなく友情の証しであり、ダックワース氏(※上院議員の一人)が台湾を訪問した際に語ったように、「民主主義国家がどうやってお互いを助け合うか、その新しい事例」を台湾の人々に提供してくれました。
このような海外の友人たちからの具体的な援助は、中国がワクチン取引を通じて台湾を分断させようと企んでいる中で、台湾の人たちに特に重要なことを示してくれます。感染初期には、政府が中国製ワクチンの輸入を拒否したことで、不満を焚きつけようとする動きがありました。BBCすらもこの動きに加勢し、5月28日のヘッドラインでは、「台湾はウイルスと政治の間で選択しなければならない」とし、まるで、他にはワクチンが存在しないかのように、公衆の健康と中国との間での二択を要求しました。
もし、政府が中国製ワクチンを拒否し続け、しかも友人と称される人たちからほとんど何の援助も無かったなら、どうなっていたか、考えてみてください。「台湾は生存か吸収かの二者択一しかできない」、「友人たちは困ったときに助けに来てくれない」などの嘘の物語が支持を得るようになり、それは分裂の企みに力を与えたことでしょう。
このような状況から、米国の専門家の間では、数十年にわたって続いた台湾に対する「戦略的曖昧さ」を捨てて、明確な約束をするべきだという声が高まっています。米国戦略国際問題研究所のシニア・アソシエイトで、台湾のアメリカンインスティテュート副所長でもあるロバート・ワン(王曉岷)氏が今月のフォーリン・サービス・ジャーナルで述べたように、中国の目的は、米国の台湾に約束したことに対して疑念を煽り、孤立させ、士気を下げることにあります。「台湾の人々が、米国の約束が相対的に弱まっていると感じれば、多くの人々が中国の圧力に屈し、自分たちの価値観や利益ではなく、恐怖心を反映した両岸の妥協点を求めるようになるだろう」とWang氏は書いています。
このため、米国は、台湾の防衛を約束したり、予定されている民主主義サミットに台湾を招待したり、貿易協定に署名したり、ワクチンを寄付したりするなどの強力な動きを通じて、台湾人に「あなた方を支持しています」とを明らかにする責任を果たしています。大々的に発表された今回の寄付は、単なる『量が少ない』ではなく、『台湾の運命は台湾が決められる』と台湾人に確信させてくれる、決意の表れであるのです>>
他に書くこともありませんが、1つだけ・・いつも韓国側の記事ばかり訳しているからか、この記事を読んで「文章力が違う」と思わずにはいられませんでした。
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