なんでこう、「ありがとう」が言えないのか

日本が台湾にワクチンを支援したとき、韓国では圧倒的に「自分たちが使わないものだから台湾にやっただけ」「ワクチン接種が進まなくて保管期限が来たから台湾に捨てたようなもの」という意見が溢れました。そのアストラゼネカが韓国ではメインのワクチンであること、日本はアストラゼネカ接種を中断していた(ワクチン接種の進行度とは関係ない)ことなど、事実から目をそらす意見でした。そもそも、『効果が良いファイザーは台湾にやって、日本では中断していたアストラゼネカを接種します』と言うなら、そんなの日本政府のやり方ではないでしょう。

 

韓国が米国からワクチン支援を受けたときにも、外交成果として自慢するという『方向性』は明らかにおかしいものでしたが、同盟国が軍のためにワクチンを支援してくれたのは、間違いなく有り難いことでした。

そのヤンセンワクチンについて、「韓国に送られてきたのは、保管期限が6月末までのものがほとんどだ」という報道もありました(例えば、朝鮮日報)。『在庫処分』という意味は確かにあったかもしれませんが、だからといって接種計画に問題が発生したわけではありません(期限前に接種できる)。同じく、『大々的に宣伝した外交成果としてはおかしくないか』という趣旨なら十分理解できますが、この流れは『ほら、やはり在庫処分。支援ではなく、韓国に捨てたのだ』という見苦しいものになりました。多分、これは朝鮮日報の記事の趣旨とも違う結果だろうと思いますが。

それからも、「米国でヤンセンワクチンはまったく人気が無い」というニュースが、大手を中心に広がりました(例えば聯合ニュース)。ちなみに、確かに米国での接種シェアは低いですが、それでも1千万人以上が接種しました。ヤンセンワクチンは1回接種で済みますので、例えばアストラゼネカだと2千万回分が接種済みということになります。

 

要は、『ありがとう』という言葉を見つけることができません。日米などが他国にワクチンを支援するのは全て『餌を撒く』にすぎない、と。今日もまた、「時事ジャーナル」は、「台湾が米中からワクチンをもらう立場に転落した」という記事で、『台湾の T・防疫(こんな言葉があるのかどうかもわかりませんが)は崩れた』としながら、こんな記事を載せました。

<<・・このような日本とアメリカの支援について、台湾政府は「独裁国家に対抗する民主主義と自由を守る台湾を、似たような考えを持った国が支持してくれた」と感謝した。しかし、台湾人の感情は全く違う。フォックスコンに勤務する会社員リー・ウェイ(仮名)は、筆者に「防疫模範国とされていた台湾が、このように他の国のワクチン外交戦場に転落してしまったなんて、プライドが傷つく」と吐露した・・(時事ジャーナルから引用>>

 

国民が我慢するだけで防疫が完了すると勘違いしている人も、中国のワクチン外交に賛成する人もいるでしょう。しかし、この前本ブログで紹介したタイペイタイムズの記事とは、あまりにも差がある内容です。

先進国がどうとか言いながら、COVAXに支援を要請し、しかもその支援が遅れたせいで臨床研究結果も出ていない交差接種を76万人に行うという『転落』の、韓国。将来ワクチンを供給したいところとしてまっさきに北朝鮮を言い出す韓国。どうしても「ありがとう」が言えないなら、せめて、『支援する国』に文句は言わないでほしいものです。

 

 

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