韓国の一部の医療協会で、医師たちが韓国政府のワクチン政策を『内容が急に変わりすぎる』という不満が噴出されました。例えば、韓国内での臨床研究結果もまだ出ていない交差接種を急にやると言い出すなら、まずが『ワクチンが足りない』と率直に言ってからにすべきではないのか、というのです。
また、ソウル市内科医師会の会長は、(接種回数に拘る)韓国を『うさぎとかめ』のうさぎに、システムを構築するために時間をかけファイザー1択で接種を進めた日本をカメに喩え、結局、ゴールに先に辿り着くのはカメのほうだ、と話しました。以下、医療メディア「厚生新報」の記事から引用してみます。<< ~ >>が引用部分となります。
<<ソウル市内科医師会は(※ロッテホテルで開かれた第25回定期総会および学術大会で)、政府のコロナ19ワクチン接種政策に対して強い不満を表出した。ワクチン接種が少し遅れても、体系化しなければならないというものである。特に、イ・ジョンヨン会場は、交差接種関連で、政府が率直にならなければならないと主張した・・・イ会長は「政府は、ワクチン不足を認めなければならない。そうしないから『ワクチン階級』なんかが生じる」とし、「政府は15日予防接種の専門家会議で交差接種を承認したが、ワクチン不足から正直に話して、(※医師会など関連機関に)了解を求めなければならなかった」と指摘した。
彼は日本を例に挙げ、「日本はファイザー一択で接種するので問題ないが、韓国は複数のワクチンが混在して接種しており、いわゆる『ワクチン階級』まで出来てしまった」と声を高めた。イ会長は「少し遅れても、不安定なワクチン政策をちゃんと体系化しなければならない」とし「ウサギとカメの寓話のように、韓国はウサギのような政策であり、日本は亀のような政策を展開している。結局、目標の達成において、亀が先にゴールする。政府は、国民の健康を最優先に考えなければならない」と付け加えた・・>>
ワクチン階級というのは、ファイザー接種を受けた人は、何か良い身分だからそうなったのだろう、という階級論です。イ会長の話は、ワクチンが足りないので先に入った分を優先的に使っているだけだと率直に言わないから、誤解されてしまったという趣旨です。でも、もともと何かの階級論を流行りやすい風潮もあるので、個人的には「文句が言いたいだけではないだろうか」とも思っています。
特に交差接種に関して、医療関係者たちとはほとんど事前調整が無かったようで、大韓医師協会代議員協会運用委員長パク・ソンミン議長も協会の会議にて、こう話しています。この部分は同じく医療メディア「医薬新聞」からの引用です。
<<・・パク議長は、「コロナ19ワクチン接種と関連しても、マニュアルが頻繁に変わるなど、第一線のメンバーがとても混乱している」、「医師協会が中心に立って会員に正しい情報を与えなければならない。今交差接種をしろと言われているが、これも執行部が専門家に助言を求めたあとに、会員たちが国民に正確な情報を伝達しなければならない」と指摘した。交差接種が科学的根拠なしに、単にワクチン需給の問題によって行うものなら、やらないほうがいいというのがパク議長の説明である・・>>
カメにしては、最近の接種スピードは早すぎる気もしますが(笑
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