検察総長出身で、文在寅大統領とは犬猿の仲だった尹錫悦(ユンソクリョル)氏が、明後日(29日)、尹奉吉(ユン・ボンギル)記念館で大統領候補としての出馬宣言を行います。尹奉吉は1932年、上海の公園で開かれた天皇誕生日記念式に爆弾を投げつけ、民間人を含めた多数の死傷者を出した人物です。韓国では英雄となっており、大きな記念館もあります。
韓国では、左派政権を強く批判する人は『親日派』とされる流れがあります。するとその人は、『私は親日ではない』とアピールするために、独立精神や臨時政府などを強調したりします。ナ・ギョンウォン氏もそんなパターンでしたが、ユン前総長も同じパターンを辿るのでしょう。
ですが、その尹奉吉記念館、政治利用を禁止するために、出馬宣言などで記念館を使うことは記念館側の規則で禁止されています。これ、ユン前総長が、他の人の名義で、他の目的で記念館を借りた(貸館許可を得た)ことが分かりました。一時、『法律をちゃんと守ることこそが必要だ』としながら文大統領と対立していたユン前総長。早くも、大きな歪みを見せています。以下、京郷新聞の記事から部分引用します。<<~>>が引用部分となります。
<<ユン・ソクヨル前検察総長が29日、大統領選挙出馬宣言式を開く「尹奉吉義士記念館」を、便法(※正常的な手続きではない方法)で借りた事実が確認された。ユン前総長は、夫人の知人が運営するイベント会社の名義で使用申請書を提出し、イベントの目的を「セミナーや記者会見」とだけ書いた。これにより、記念館側はマスコミの報道が出るまでユン前総長が大統領選挙出馬宣言式のために記念館を利用することすら知らなかったことが分かった・・
・・尹奉吉記念館の規定を見ると、施設使用の範囲に「独立運動の精神涵養、国民の報勲意識と伝統文化の発展、その他の社会文化的目的」と摘示されている。尹奉吉記念館のイ・ヤンス部長(貸館業務担当)は、「大統領選挙出馬宣言式は、政治的目的の行事で、許可した名分と合致するとは言い難い側面があり、内部的に悩ましいところだ」・・・「しかし、いまから許可を取り消すと、それはそれでまた別の政治的論議を生む恐れがあるので、許可取り消しは難しい」と述べた>>
余談ですが、ユン前総長とユン・ボンギルは、同じ「尹」氏ではあるものの、それ以上の特別な関係があるわけではないそうです。次の選挙がどうなるのかはまだ分かりませんが、、「右派も左派も無い。上下関係が入れ替わるだけ」。根本的なものは何も変わらない・・このパターンは今回も変わりそうにありません。
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