ワクチン提供、意味無し? 韓国国会議員76人、韓米軍事演習の延期を要請・・ 米国国防省、異例なほど強く拒否

韓国の国会議員76人が、米国に、8月(予定)の韓米合同軍事訓練の延期を要請する声明を発表しました。そして、米国国防省が、公式に拒否しました。これ、「いつものこと」のように見えるけど、実は、ちょっとだけ異例な側面があります。

どこが異例なのかというと、『露骨に拒否した』ことです。今までもそうでしたし今回もまた、韓国側が韓米軍事演習の延期を要請するのは、いつも訓練の日程が決まる前です。政治家が個人的にSNSに投稿するとかそんなものでないかぎり、さすがに日程が決まってからは訓練の延期ではなく、規模や内容(コンピューターシミュレーションだけにする、とか)に関する協議に入ります。今回も、8月と言っても、日程が具体的に決まっているわけではありません。これ自体、まだ決まってないのは不自然ではありますが。

 

だから、韓国側の延期要請に対する米国側の反応は、いつも『その点(訓練の日程)は、韓国側と協議している』『具体的にはまだ言えない』という趣旨のものでした。対外的なイメージのためにも、わざわざ「韓国側から一方的に延期要請が来ている」ことを(事実ですけど)強調する理由もありません。どうせまだ日程が決まってないから、「まだ協議が済んでいない」というイメージで答えてしまえば、それだけだったわけです。

例えば3月にテキトーに行われた韓米軍事演習のときも、似たような形での延期・取り消し要求が結構ありましたが。米国防省のスポークスマンは、「(延期するのか、日程は決まったのか、実起動訓練をするのか、などで)具体的なことはまだ発表できない」としか言いませんでした。これが訓練開始1週間前のことです。

 

でも、今回は米国防省が、明らかに韓国側の要求を拒否しました。また、「今夜すぐにでも戦えるようにしないといけない」「韓国人と米国人を守るためだ」とも。この前の米国のワクチン支援には、韓米軍事訓練のための側面がある・・韓米首脳会談直後から、そんな観測がありました。それが何かの影響を及ぼしているのでしょうか。以下、朝鮮日報(朝鮮BIZ)から引用してみます。

 

<<米国国防総省が2日(現地時間)、共に民主党なそ国会議員たちが8月予定の韓米連合軍事訓練の延期を促したことと関連、「計画された軍事演習スケジュールに変更はない」とした。自由アジア放送(RFA)の報道によると、ジョン・サプル米国国防総省東アジア太平洋担当スポークスマンはこの日、韓国国会議員たちの8月韓米軍事訓練延期要求に対する立場を問う質問に、「軍事的準備態勢は国防部長官の最優先事項」とし、このように答えた。

サプル スポークスマンは、「連合軍事訓練は、連合同盟の準備態勢を確保する主な方法」とし「このような訓練は、非挑発的であり、防御的な性格を帯びる。アメリカ人と韓国人の安全を守るために、今夜すぐにでも戦えるように、韓米同盟の準備態勢を維持することを目的とする」とした。

共に民主党の「経済民主化と平和統一のための国民連帯」所属議員66人・・(各政党名、省略)・・の計76人の国会議員は1日、韓米連合軍事訓練演技を促す声明を出した。彼らは「今、韓米両国が北朝鮮を対話のテーブルに引き出すため能動的で積極的なアプローチが切実な時点」とし「南北・米朝関係の継続的難関となっている韓米連合軍事訓練について前向きな検討が必要である」と主張した。それとともに「文在寅政府の任期内の最後の和平交渉を引き出すため、大胆な提案と措置が必要である」とし「韓米連合軍事訓練の延期を米当局に強く促す」とした>>

 

すでに5月27日に、文在寅大統領は訓練の延期を話したことがあります。米国からのワクチン提供が決まった直後です。<<・・文在寅大統領が「コロナ19により、大規模な軍事訓練は難しくないだろうか」と話して議論が起きている。米国側が、訓練の正常化のために、韓国軍にコロナ19ワクチンを55万人分供給したこととは、相反する立場であり、韓米連合指揮所訓練(CCPT)日程を8月に推進しているからである・・(アジア経済、5月27日>>

 

邪推ですが、米国防省の方々、本当は「ワクチン返せ」と言いたかったのかもしれません。

 

 

いつもよりちょっと早いですが、今日はこれで更新終了です。次の更新は、明日の10時~11時頃になります! (・∀・)ノ

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