FNNが、文大統領が東京オリンピックに参席するために訪日し、首脳会談の可能性もあると報道しました(タイトルだけだと首脳会談「も」行うというふうに見えますが、本文では「首脳会談もあるかもしれない」となっています)。FNNの記事はこちらです。
FNNは「日韓外交筋によると、韓国政府は6月下旬、東京大会の開会式に合わせた文大統領の訪日意向を日本政府に伝えた」「実現すれば、およそ1年7カ月ぶりに日韓首脳会談が行われる見通し」としています。
いままで何度も訪日する、しない、そんな記事が出ては消え、出ては消えたので、率直に言って「どうかな」としか思えません。ただ、似たような内容を何度も書いたのでエントリーとして書きませんでしたが、つい一昨日、韓国側の記事から「訪日しない」という記事を見ました。以下、ニューシースから引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<東京オリンピック開会が近い中、文在寅大統領が参席するかは、まだ分かってない。 3年前平昌冬季オリンピックのときは、1ヶ月前から韓日双方から公式招待と肯定的な検討の反応が流れ出たので、全く違う局面である。コロナ19デルタ変異拡散などで東京オリンピックの詳細日程を確定することが困難な、主催側の日本の内部問題もあるとはいえ、菅義偉総理が招待意志を見せていないという点が、文大統領の不参加の可能性を強くしている・・
・・大統領府関係者は4日、ニューシスとの通話で、「開かれた姿勢で会話の扉を開けておくが、文大統領の東京オリンピック参席について、何か意味のある会話が進んでいるわけではない」と言い、「まだ時間が残っているだけに、可能性が完全に消えたわけではない」と述べた。
外交慣例上、開催国の菅総理の公式招請が無い状況で、文大統領が出席するかどうかを先に明らかにできる立場ではないというのが、大統領府の悩みだ。菅内閣が政治的失敗を補うための政治目的で、梗塞された韓日関係を維持しているという、不快な認識も見える。
イ・チョルフイ政務首席は先月17日、CBSラジオ「キム・ヒョンジョン ニュースショー」のインタビューで、韓日関係の膠着状態が続いている背景について「(私たちは)仲良くしようと(努力)しているのに、日本が国内政治のためかどうか知らないけど、ずっと無茶苦茶なことばなり言って(韓国の努力を)蔑視する態度を見せている」と不快感を公開的に表明した・・
・・文大統領の東京オリンピック参加の国内世論が友好的ではないという点も負担だ。リアルメーターがYTNの依頼で先月25日、全国の18歳以上の500人を対象にした世論調査(標本誤差95%の信頼水準で±4.4%ポイント)の結果、文大統領の東京オリンピック期間の来日に反対する意見が60.2 %で賛成意見(33.2%)よりも約2倍も多かった・・
・・与党関係者は、「国内世論がこのように否定的なのに、文大統領が負担を背負ってまで東京オリンピックを出席する必要はないと思う」としながら「日本が自ら敷居を下げるまでは、簡単に参加を決められるものではない」と述べた。
政界では、今回の東京オリンピック開会式に、文大統領の代わりにキム・ブギョム総理とファン・ヒ 文化体育観光部長官を派遣する案が議論されている・・>>
さぁ・・どうでしょう。FNNとニューシース、どちらかの予測が間違っている・・ということになるのですが。記事が載った日付はニューシースが一昨日、FNNが今日ですが、「情報筋の話」としては、FNNが先月、ニューシースが今月となっていますので、なんとも言えません。
率直に言って、来るというなら「来るな」とは言えません。開催国ですから。ただ、首脳会談はどうなるのでしょうか。やるとしても、どうせ「相手の主張を確認した」で終わるでしょうけど。
※追記・・産経新聞も同じニュースを報じ、「文氏訪日が実現すれば、菅義偉首相は就任以降、初の対面による日韓首脳会談を行う意向だ」としています。
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