韓国自治体、マッカーサーのイラストとともに「仁川上陸作戦で、民間人が全滅した」と説明

朝鮮戦争のとき、戦局を大きく変えたとされる『仁川上陸作戦』。だが、「にもかかわらず」と言うべきか、それとも「だからこそ」と言うべきか、仁川上陸作戦は、親北な人たちには目の敵とされ、仁川のマッカーサー像もつねに撤去論争に巻き込まれています。その仁川市が運営する施設に、「仁川上陸作戦で民間人が沒殺(全滅、皆殺し)された」という説明が展示され、問題になっています。

ほぼ同じ時期、『破墓』論争もある朝鮮戦争の英雄 白善燁(ベクソンヨプ)氏の1周忌に、歴代韓米連合司令官7人がビデオメッセージで追悼の意を示しました。白将軍が交代せずに耐えたことは、仁川上陸作戦の成功にも繋がったと言われています。韓米関係の今日この頃を露骨に見せてくれる記事のようで、エントリーしてみます。まず、文化日報の記事から引用します<<>>が引用部分となります。

 

<<朝鮮戦争で大韓民国の共産化を防いだ戦争英雄への追悼と蔑視が交差している・・・・ベクソンヨプ将軍1周忌追悼式が9日、タブ戦績記念館で開かれた。大韓民国の存亡がかかった洛東江防衛線が崩れそうになったとき、1師団長だった白将軍は「ここで負けたら亡国だ。私が後退するなら私を撃て」と、突撃作戦の先頭に立ち、かろうじて戦線を守った。そうやって支えられた結果、米軍は3週間後に多大な危険を冒し、ダグラス・マッカーサー国連軍司令官の決断で仁川上陸作戦を決行して戦況を逆転させた。今回の追悼式に、韓米連合司令官ポール・ラカメラ氏は直接参加し、元司令官7人が映像などで追悼メッセージを送ってきた・・>>

 

文化日報の記事でも「仁川上陸作戦民間人全滅」の話は出てきますが、短いので、こちらは朝鮮日報からです。

<<仁川市が今月1日に市民に公開した複合歴史文化空間「仁川市民 愛の家」が、仁川​​上陸作戦の意味とマッカーサー将軍を蔑視する絵と説明を展示して論議をかもしている・・・・仁川上陸作戦を説明したコーナーには、「1950年9月に仁川上陸作戦、開港場の140年余り本当の話さえ破壊した」というタイトルで、「仁川上陸作戦の勝利のため、月尾島と仁川市内への無差別爆撃でか弱い民間人が全滅された」という内容が書かれている。パイプタバコをくわえて微笑むマッカーサー将軍と、ボロボロになった避難民の姿を対比させたイラスト付きだ・・・・仁川上陸作戦は、1950年朝鮮戦争当時、北朝鮮軍に押されて洛東江戦線まで後退していた国軍と連合軍が、戦況を一気に覆す決定的な役割をした・・>>

 

たしかに民間人犠牲者もいたものの(仁川市は前から仁川上陸作戦民間人犠牲をアピールし、犠牲者の子孫をを見つけ出して後援金を与えています)、全滅という程の規模ではなかったというのが一般的な見解です。ニュース1は犠牲者数について、こう報じています。「(※盧武鉉政府のときの)『真実と和解のための過去史整理委員会』の2008年の調査で、仁川上陸作戦で民間人100人が死亡し、37人が故郷を失ったと確認した。多くの民間人が犠牲になったのは確かだが、全滅されたという内容は事実ではない」。

 

私の知っている限りだと、北朝鮮軍も結構な数が駐屯していたはずですが。その際の被害とかについてはこれといって書かれていないようです(関連内容がありません)。そちらは「解放軍」だから別にいいのでしょうか? 大統領選挙に向けて、『敵・味方 分け』が露骨になってきた気もします。

 

本件に比べると、ワクチン支援を受けて「ありがとう」を言わないのは、かわいく見えてしまいます。そもそも、朝鮮を近代化させた日本に、『ありがとう』の一言でも言える志があるなら、日韓関係がここまで来ることもなかったでしょう。どうして、こう、ありがとうが言えないのか・・感謝を示せば負けだ、とでも思っているのでしょうか。嘆かわしいものです。

 

 

 

 

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