北「米国はワクチン支援を政治的に悪用するな。ちなみに、うちはCOVAXのアストラゼネカは嫌だから米国のがいい」 / 米国「いや、ちょっと待て」

どことなく韓国と似ている反応・・な気がして、連続でエントリーします。北朝鮮が、急に米国のワクチン政策(いわゆるワクチン外交)を非難しました。急にどうしたんだ?と思ったら、実は北朝鮮は中国ワクチンやアストラゼネカワクチンを「信頼できない」とし、米国のワクチン(ファイザーやモデルナ)を要求している、とのことです。この流れを、脱北外交官出身のテ・ヨンホ議員は、「米国からのワクチン支援を受け入れるための発言だ」と指摘しました。以下、ソウル経済マネートゥデーニュース1の記事からまとめた内容になります。

 

まず、11日のことです。北朝鮮は「国際経済技術交流促進協会」上級研究院名義で声明を発表、「多くの国は、米国の援助と人道主義支援という言葉にに多くの期待をかけたが、苦しい思いをするだけだった」「米国は人道的支援を政治的に悪用して他国を服従させている」などと主張しました。

北朝鮮は、COVAXからのアストラゼネカワクチン支援を「もっといいものを持ってこい」と拒否した、と言われています。韓国 国家情報院傘下の「国家安全保障戦略研究院」の発表内容によると、北朝鮮はCOVAXファシリティを介して導入する予定だったアストラゼネカワクチンを、副作用が心配だとしながら拒否しました。研究院はこの件について、「もっと効果が良いとされる米国産ワクチンを要求するためだ」とし、実際、その可能性をCOVAX側に打診しているとのことです。そもそも、北朝鮮はCOVAX側に提出する必要のある書類そのものをちゃんと準備していないそうです。COVAXは北朝鮮に199万回分のアストラゼネカワクチンを供給する予定でした。

この件で、北朝鮮の外交官出身テ・ヨンホ議員は、「北朝鮮当局が、ワクチン人道支援と関連して、北朝鮮なりのプライドを傷つけずに受け入れる方途を模索中」と分析しました。普通に受け取ってありがとうを言うわけにはいかず、「私たちが命令して、米国が私たちのところに持ってきた。だから仕方なく受け取ってやった」というイメージを演出するためである、ということでしょう。ありがとうが言えない(言いたくない)構造は南北共通規格のようです。

 

米国国務省関係者は、VOA(ボイス・オブ・アメリカ)に、「北朝鮮の人道的危機状況は、北朝鮮政権によるもの」と言い切りました。「私たちは、北朝鮮の人権状況に懸念している」、「北朝鮮は、北朝鮮の住民から搾取を続けており、違法な核弾道兵器プログラム開発のため、北朝鮮の住民たちから資源を転用している」、「北朝鮮は国境を閉鎖し、国際的援助の提供を拒否している」などです。この件に関して韓国側のメディアは、「文大統領は、いわゆる人道支援を通じての南北交流を夢見ていて、韓国がワクチン・ハブになったら北朝鮮にも提供したいとしているが、その可能性はほとんど無いのでは」と見ています。スーパーイマサラキックですが。

 

WHO東南アジア事務所の7月9日付け「コロナ19(新型コロナ)週間状況報告書」によると、北朝鮮は今月1日まで総3万2512人の住民に新型コロナ診断テストを実施した、ということになっています。1週間前より718人増えた数字である、とも。しかし、ニュース1は、「平壌に駐在していた各国の外交官や国際機関・国際救護団体職員も北朝鮮から撤退しており、特にWHO平壌事務所も外国人スタッフは1人も残っていないため、北朝鮮の新型コロナ関連データを客観的に検証するのは事実上不可能なと指摘しています。WHO加盟国の中で、自国民にワクチン接種を始めていない国は(韓国基準だと北朝鮮は国家ではありませんが、便宜上)5カ国あり、北朝鮮もその一つだそうです。

 

日本に対して「私たちの検査キットが欲しければ、日本人でごめんなさいと言うべきだ」とした韓国YTNの主張は、本ブログでは有名ですが(多分)・・この場合は、「私たちにワクチンを支援したかったら、米国人でごめんなさいと言うべきだ」になるのでしょうか。

 

 

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