ただいま帰ってきました。ちょっとだけ暑かったけど、まぁこんなものでしょう(足がガクガク)。京都での写真はまた夜にでも紹介するとして、久しぶりの雑記エントリーでも書いてみたいと思います。
東本願寺の前を通りながら、こんなことが書いてありました。「自分の都合を叶えてくれるものが宗教ではありません」。仏教の教えには完全完璧に門外漢ですが、ああ、それはたしかにそうだ、と思わざるを得ませんでした。なにより、大胆で率直で、強い文章です。
神を信じることで『福』を受け取りたいと思うこと。こういうのを韓国では「祈福信仰」と言います。信仰においてのこういう考え方を全否定する気はありません。人間の力で全てが出来るとも限らないし、神様に頼りたくなるときもあるでしょう。でも、韓国ではこの祈福が強すぎで、いくつかの宗教がおかしくなってしまいました。福といっても、結局はお金のことです。
私が、プロテスタント(基督教)信者だった頃に得た、詳しくは「やめた後に」得た持論は、「願いを叶えるのは自分だ。なぜなら、自分の願いだから」です。神様にはいつも「見守ってください」「導いてください」などと祈ります。自分でやると言いつつなんで神様に祈るのか。それは、「私が自分の願いを叶えるため、あなたのルールを破ったりしないように、見守ってください」という意味です。宗教とは、自分の願いを叶えてくれる便利な道具ではありません。「私が私の願いを叶えるための、信頼できるルール」です。
だからキリスト教徒たちは、この世での裕福な暮らしに拘りません。神様の教えを守って、神の国に行くことが目標だからです。なのに、韓国の基督教は、あまりにも『物質(お金)』への執着が強く、献金の金額がそのまま信仰の現れのような認識になっています。もちろん、尊敬できる年長者たちもいましたが、人が多く集う教会であればあるほど、地位が高いとされる牧師であればあるほど、その願いは物質的なもので、人を評価する基準も献金の金額でした。
儒教思想の代表とされる「孝(親孝行、先祖供養など)」も、本来の儒教では、親に孝行をしたからって何かの福をもらうことはありません。それは、人間として基本的にやるべき義務であり、決して権利ではないからです。なのに、土着信仰と融合した側面もあるとは思いますが、どこで何を間違えたのか、「親孝行すると福(ぶっちゃけ、お金)がもらえる。しないと罰を受ける」という考えが強すぎます。さらにはそれが逆パターンになって、『福がもらえないなら親孝行は要らない』という極端な考えになったりもします。本ブログや拙著でも紹介しましたが、親が子に生前に財産を譲りながら、『子は親に月の生活費◯ウォン、海外旅行年◯回・・などを提供する』といったふうに、子が『孝道契約書』を作成することも、韓国ではそう珍しいことではありません。それでも『契約違反だ』と告訴騒ぎになったりしますが。
「あなたの都合を叶えるためのものが宗教ではありません」。文大統領の訪日の件をエントリーした直後だからか、このフレーズが、日本に対する韓国の態度のようにも見えました。「韓国の都合を叶えるためのものが日本ではありません」。
「反日教」という言葉を結構前から使ってきましたが、反日教もまた、祈福信仰(笑)が日々強くなるばかり、のようです。自分でやるものでしょう。韓国が、自分で間違えた部分を自分で直して、自分で叶えるために、ルール(この場合は国際法)から外れないように努力したなら、結果も違っていたはず。
案の定、韓国側には、オリンピック関連のネガティブ記事が大幅に増えていました。結果が気にいらなかったから、せめて日本にも何か悪いことが起きてしまえ、と願っているのでしょうか。それはそれで祈福信仰かもしれません。ただ、神とは反対側の存在への祈りではないでしょうか。
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