処理水のとき、一部の専門家たちが「問題ない」と意見を出して、一部は潰されたりもしました。その影響か、今回の韓国側の放射能がどうとかの記事には、専門家の意見を引用する記事がありません(私は見たことがありません)。これは、引用しないというより、意見を出そうとする専門家が少ないからはないか、そんな気もします。ですが、今日、聯合ニュースが専門家の意見を引用し、「ビクトリーブーケには問題ないとするのが一般的な見解だ」とする記事を載せました。さすがにやりすぎだと思ったのか、それとも自衛策かは分かりませんが、韓国側の記事としては実に珍しい内容となります。
・・とはいえ、セルフ・オチというか何というか、記事の最後には『それでも放射能がゼロじゃないから危険だと言うのは当たり前だ』とする専門家の意見も載っています。放射能成分ゼロって、どんな世界を生きているのでしょうか。以下、聯合ニュースから引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<・・国内の複数の専門家は、原発事故の被害地域で育てた花に放射性物質が含まれる可能性を全く無いとは言えないかもしれないが、あるとしても極微量なので心配する必要は無いと説明する。キム・ヨンス漢陽(ハニャン)大学原子力工学科教授は27日、通話で、「福島のように原子力発電の事故で出てくる放射性核種は、通常、重くて不完全な形のもので、空気中に広がることができる核種は少なく、主に土壌や海にある」と述べた。それとともに「大気中には三重水素や炭素14度ぐらいならあることもあるが、すぐ散らばるうえに、植物が光合成や自己成長に使う物質でもない(※植物に吸収されることもない)」と説明した。
彼は「土壌の放射性物質の濃度が濃いと言っても、根を介して上がってきて、自然に希釈される効果がある」とし「花による被ばくを心配する必要はないし、(※ビクトリーブーケの原産地を韓国が水産物の輸入禁止にしていることで)水産物と比較する必要は、さらにさらに無い」と強調した。
イ・ドク ファン西江(ソガン)大学化学科名誉教授も「土壌に放射性物質がある場合にも、核種によって吸収がされるものとそうでないものがあるし、花の内部まで入るには、生物学的障壁を越えなければならないので、その過程で拡散の程度は大きく減る」と話した。また、「ビニールハウスで花を栽培した場合なら、ビニールハウスが放射性汚染物質を遮断する役割もしただろう」とし「少しの間 花を手に持っているだけで深刻な被害の可能性を心配する理由なんて、無い」と説明した。
もし極めて微量の放射性物質が花に含まれた場合でも、人体への影響はほとんど無いというのが専門家たちの大半の意見だ。ジュ・ハンギュ ソウル大原子核工学科教授は、「土壌にセシウムなどが残留して植物体内に入ることもあるが、身体に影響するには摂取や呼吸が必要だし、もしそうやって人の体に入ったとしても、極微量なので全く心配しなくてもいい」と話した。ジュ教授は「自然の状態では、すべての食品に放射性物質があり、代表的なのが、カリウムが多いバナナ」、「バナナを一本だけ食べても0.1μSv(マイクロシーベルト)の放射線にさらされるが、放射性物質が含まれている花束を持って息をしたといっても、放射能吸収量はバナナ一本を食べたときの数万分の1の水準でしかない」と説明した。
カン・ゴンウク ソウル大学医学部核医学教室教授は「福島県の人が居住する地域に1年間住んでも、年間被曝量は20m㏜(ミリシーベルト)を超えることが無い」とし「そこで育った花をちょっとだけ手に持っていたとしても、自然被曝量以上が出てくることはない」と述べた。続いて「また、放射性物質が人の体に入るには、相応のメカニズムが必要だが、花は食べるものでもない、という点を考慮する必要があるだろう」と付け加えた。
可能性が極めて小さくても「ゼロ」ではないだけに、国内で提起される懸念は妥当であるとの見方もあった。ソギュンリョル ソウル大原子核工学科名誉教授は「植物が二酸化炭素を吸収する際、大気中に放射性炭素(放射能を持った炭素の同位元素)があるかもしれないし、水によく溶けるセシウムが雨に溶けて土壌に染み付いた可能性もある」と述べた。ソ教授は「100万分の1といっても、放射性物質が吸収されることがあるので、確かなことは、可能性が ‘0’ではないということで、気にするのは当然だ」とし「福島復興広報より選手たちの健康が重要なだけに、日本政府が当初このような花束を選手に与えてはならなかった」と指摘した>>
じゃ、ゼロを求めるために、スーパーでバナナを見ると逃げるべきでしょうか。「誰か助けてくれ、バナナだ!ゼロではないのだ!」と叫びながら。
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