南北通信線再開、韓米軍事演習の大幅な縮小・取り消しのためか

去年から北朝鮮によって一方的に遮断されていた南北の間の連絡機能、いわゆる「南北通信線」が再開できました。文在寅大統領と金正恩委員長の「親書外交」によるものだ、とのことです。

詳しくどこに使うのか、通信線があった頃は南北関係がよかったのか、などの指摘もありますが、いったん連絡手段が復旧できたというのは、韓国からしても米国からしても悪いことではありません。米国側も歓迎の意を示しました。ですが、一部で、「8月に予定されている韓米軍事訓練に関して、南北の間である種の合意があったのではないか」という疑惑が提起されています。軍事訓練の中止、または大幅な縮小などを条件にして、北側が合意したのではないかという内容です。以下、引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<・・ブ・スンチャン国防部スポークスマンは(※通信線復旧発表の)前日の定例記者会見で、「韓米連合訓練の時期・規模はまだ確定できていない」と言及した・・・・このように、国防部が8月の韓米訓練についての質問に「まだ未定」との回答だけを繰り返しているのは、政府が南北関係を考慮して、8月の韓米訓練規模が決められないのではないかとの分析が出ている・・・・政府関係者は、通信線の回復の他には南北が協議した事項はないと明らかにしたが、米韓訓練縮小などを南北が水面下協議していたのではないか、との声も提起されている。一部では、韓米訓練縮小を念頭に置いて、停戦協定日(7月27日)に合わせて「通信線の回復」を出したと指摘する見方も存在する・・(ニュース1>>

 

<<・・韓米連合指揮所訓練(CCPT)が8月10日から27日まで行われる点を勘案すれば、まだ訓練スケジュールが発表されていないのはおかしい。(※いままでは)連合訓練に参加する合同参謀と韓米連合司令部、在韓米軍司令部の重要人材、韓米の野戦部隊将兵たちまで、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)予防ワクチンを接種したため、今回の訓練は予定通り行われるだろうという雰囲気が強かった。しかし、通信線再稼働により南北関係と韓半島の行き詰った状況にチャンスが見えたという期待感により、連合訓練の調整の可能性が期待されるようになった。

文大統領と金正恩北朝鮮国務委員長は、板門店の南北首脳会談の3周年の4月27日から、10回にわたって親書を交換したという。その点を勘案すれば、すでに南北首脳の間では連合訓練の取り消しが合意されているのではないか、との観測も出ている。文大統領と金正恩委員長は先週、親書を介して通信線回復に合意したことが分かった。南北が通信線復元の日付を27日に合わせたのは、朝鮮戦争停戦協定締結68周年を念頭に置いたものである。文大統領は5月にも、「コロナ19に大規模な軍事訓練が難しくないだろうか」と述べている。表面上はコロナ19で訓練が取り消される可能性を言及したが、既に南北間で韓米訓練の取り消しを議論した可能性が高いだろう・・(アジア経済>>

 

4月から親書を送っていたなら、5月の発言も妙なタイミングですね。南北通信線があったときに南北関係がよかったのか?というと、微妙です。そもそも、その通信線を一方的に遮断したのも北朝鮮でして。もし今回の件で文大統領が韓米軍事演習について北朝鮮と何かを協議したなら、北朝鮮が思うことは1つだけでしょう。「ちょろい」。

 

 

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