日本政府が、韓国チームの弁当のことで、韓国政府に対応を要求したことが分かりました。この前、日本を訪問した韓国のファン・ヒ 文化体育観光部長官自ら「韓国政府は福島産食材を避けるようにと指示したことがない」と話したので、「本当にそうなら、何かのアクションを取れ」と、ある種の確認を要求したものだと思われます。また、例の李舜臣横断幕と、ビクトリーブーケ関連についても、『新しい政治問題にならないように』と懸念を示した、とも。韓国側は「日本がまた言いがかりをつけてきた」と報じています。以下、YTNから引用します。
<<東京オリンピックに出場した韓国選手団に韓国料理のお弁当を提供する給食支援センターと関連し、日本政府が福島県食材の否定的なイメージを植えつけるものだとし、韓国政府に対応を要請したと伝えられました。日本政府は、韓国選手団のための給食センターが「風評被害」を助長すると言いながら、先月下旬、韓国外交部に適切な対応を求めたと共同通信が昨日(2日)報道しました。風評被害とは、根拠のないうわさのせいで生じる被害を意味する日本語です。
日本側は、大韓体育会が東京オリンピック選手村から車で約20分離れた千葉県浦安市のヘンナホテルに開設した給食支援センターが福島県食材を避ける目的で運営されていると認識していると思われます。日本政府は、福島産食材は安全が確保されているとして誤解を招く行動の改善を選手団に促しよう韓国側に要求したと共同通信は伝えました。
日本側は、オリンピックでメダルを取った選手に渡される花束に福島産の花を使用していることに対する韓国マスコミの批判的報道にも懸念を表しました。また、大韓体育会が東京オリンピック選手村に掲げて撤去した「李舜臣将軍垂れ幕」も取り上げたと、共同通信は伝えました。日本政府関係者は、韓国政府のこのような要求をしたことについて「新しい政治問題にならないように指導してほしいという趣旨」と説明したと、共同通信は伝えました・・>>
後半部は「日本が言いがかりをつけてきた~」な内容ですが、省略します。日本政府が詳しくどんな措置を要求したのかは分かりませんが、給食センターそのものをやめろと言ったとは思えません。給食センターを運用してはいけないという決まりがあるわけでもないので。多分、放射能だ うわあぁぁ、壬辰倭乱だ うわあぁぁ、もうダメだブーケだああぁぁぁぁぁぁぁと騒いだ点などに絞られたものではなかろうか、と思われます。
記事で書いてあるとおり、そういう「対応要求」が、「日本が何かの誤解をしている」せいなら(誤解とはどの口が言うか、ですが)、韓国は何も言わず、大韓体育会の会長に何かの懲戒をすればそれで済む問題です。なぜなら、彼は何度も何度も公開的に『放射能のせいで』弁当を用意したと話したからです。
上記の過去エントリーに書いてある発言以外にも、イ・ギフン会長は、「IOCが世界保健機関(WHO)、国際原子力機関(IAEA)など福島産食材を使用と関連して持続して議論していると聞いている。関連機構が綿密に食材を検討するという前提の下、私たちの選手たちには、魚種類の摂取と関連、教育を進めるつもりだ」と公開的に話しただけでなく(6月26日聯合ニュース)、去年8月には「東京オリンピックの放射能問題と関連した安全性の検査を、国際原子力機関(IAEA)等に依頼して調査する案を提案する」とも話しました。当時の記事は、この件を「日本の放射能の問題を国際問題として浮上させる可能性がある」と報じています(国民日報、去年8月9日)。
本当に、韓国の長官の言う通り、政府が指示したものでないなら、大韓体育会が独自判断でそんな発言をした、ということになります。大韓体育会は、韓国のオリンピック委員会でもあります。だから、その会長が何かの懲戒を受けるか、受けないか。これが、韓国政府のスタンスを測る1つの基準になるでしょう。韓国が日本の相馬公使についてまったく同じことを言っていた気もしますが。
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