「苦しい中でもオリンピックの場を用意してくれた日本を激励せずにはいられない」。韓国のメディアでこのフレーズを読むことになるとは、思っても見ませんでした。ソース元は「シンア(多分、『新亜』)日報」で、大手とは言えませんが、一応、ソウルを中心に紙新聞も発行しているメディアです。1960年代からあったけど、韓国の経済破綻などいろいろあって、いまのシンア日報は2代目になるとか。
反日感情など、「なんでオリンピックをもっと楽しもうとしないのか」という趣旨がメインの記事ですが、文在寅大統領の訪日についても、「事前調整もせずに無理矢理訪日・首脳会談を日本に(拒否されると分かっていながらわざと)要求して、国内の反日感情を焚き付けたのではないか」という疑惑も提起しています。以下、引用してみます。シンア日報から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<・・日本は新型コロナウイルス感染症(コロナ19)悪化の中、最後まで立場を貫いて開催に成功した。これに対する叱責もあるが、紆余曲折あっても原則を貫き、世界の人々が集まる場所を用意してくれた点では、エールを贈らずにはいられない。例年より落ち着いた外見ではあるが、世界の人々の祭りというオリンピックの性質を維持し、各国で熱い歓声が響いている。
しかし、韓国はまだオリンピックを楽しむことができないでいる。最初から釈然としなかった。大統領は五輪開幕式に出席することを条件として、韓日首脳会談を望んだが、断られた。冷却された韓日関係の中、事前調整もなしに突き出したこれらの要求は、相手の立場からすると理解できないものだった。関係正常化を語りながらも、実は反日感情を煽る政治的目的によるものではなかったのか、そんな疑いもする。
また、大韓体育会は、地元の韓国選手団の宿泊施設に、壬辰倭乱(※豊臣秀吉の朝鮮出兵)の時、李舜臣将軍の言葉を引用した横断幕を掲げた・・(※内容は省略します)・・オリンピックでも日本に勝つという意味だ。刺激する意図がなかったとするには、あまりにもメッセージが明らか過ぎる。オリンピック中の(※韓国)メディアの反日感情助長もひどかった。日本の緊急事態宣言、オリンピック期間の感染者拡大、日本の猛暑、ホームレス、選手たちに提供されるお弁当、ベッド、洗濯機の問題などを絶えず報道し、祭りの場に灰を巻いた(※『わざと邪魔になることをした』)。日本との試合は、言うまでもない。
滑稽なのは、韓国の国民同士でも喧嘩が起きた点だ。男性は言いがかりをつけて、金メダルを取った女子選手を、女性は男子選手を誹謗した。祭りの中だと言うのに、韓国は反日とジェンダー葛藤で国際的な恥を招いたのだ。放送局は、他の国を嘲笑するような写真と字幕を乱発する一方、未熟な中継や解説も見苦しかった・・・・まだ東京オリンピックは終っていない。そして3年後にパリオリンピック、7年後にはロサンゼルスオリンピックが開かれる。不必要な論争はさておき、和合で、堂々と世界と向き合う韓国の姿が描かれることを願いたい>>
弁当問題の拡張版みたいなものでしょう。弁当そのものが日本への侮辱になるわけではありません。食べたければ黙って食べていればいいだけのこと。見たところ、あまり美味しそうでもありませんが。客観的データも無しに『日本は放射能がぁぁ」と騒ぎ、それから『なんで放射能がどうとかと騒いでおいて、選手たちをその地に送るのか』という非難から逃れるため、『放射能の心配があるから弁当を用意する』と韓国オリンピック組織委員会の会長が自ら言い出し、しかも長官は『韓国政府はそんなこと言ってない』と逃げる有り様。その態度が、その無責任さが、その見苦しさが、その稚拙さが、問題になっているわけです。大統領の訪日も、オリンピックでの態度も、根は同じでしょう。
最低限として、その場を用意してくれた日本への感謝。それすらせず、文句ばかり言いながらも居座ること。相手の気持を害することばかり言いながらも、何かの恵沢を得たいと思うこと。他はともかく、そんな状態で何かを『楽しむ』なんて、ありえません。
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