韓国、ここ数年で「独立有功者」が無差別に増える・・根拠は「併合時代に有罪判決」など

毎年、「抗日独立有功者を発掘した」というニュースが出てきます。この手の話が初めて聞こえてきたのは2019年で、当時のハンギョレ新聞は「文在寅政府発足後、独立有功者955人が新たに発掘されるなど、過去2年の間に歴代最大規模の独立有功者の発掘と褒賞が行われたことが分かった」としています。独立有功者になるには、「日帝の国権強奪が始まる頃(併合時代になる直前あたり)」から「1945年8月まで」の期間に独立運動の記録が必要になります。その1万人の中には、戦後すぐに申請した人たちも全て含まれています。常識的に考えると、2017年になって急に増えるはずはありません。

2020年には、仁川(インチョン)大学校の研究チームが、『臨時政府や義兵などで活躍した反日・義烈の志士たち』558人を新しく『発掘』し、国家に報償を申し込むと発表した、というニュースがありました。ソースは当時のKBSです

いったい何を根拠にして、2017年まで1万人ちょっとしかいなかった独立有功者が、1年に500人以上も「発掘」されるのか。どっかに鉱山でもあるのか・・と言いますと、「併合時代に裁判所で有罪判決だった」ことが根拠とされているようです。しかも、なんと2019年から約1年で1500人以上を発掘し、今回の558人まで含めると、2060人になるとのことです。この人たち全員が独立有功者に選定されるわけではないでしょうけど、これだと文在寅政府になってから2年で500人以上増えたというのも頷けます。

そして、今日、聯合ニュースによると、「仁川大学の独立運動史研究所は光復76周年を契機に、独立有功者452人を発掘し、国家報勲処の賞を申請すると17日、明らかにした」、とのことです。今度は何だ・・と思ったら、6人の女性に関する説明がありました。「学生時代、読書会を通じて反日学生・労働活動を繰り広げが、退学され、服役した」とか。

この人たち、裁判記録に有罪となっている犯罪者なら誰でもいいのでしょうか。「詳しく韓国の建国のために何をやったのか」ではなく、「日本から有罪判決を受けた」が優先されている、そんな気もします。

 

韓国は、ずっと独立有功者の「数」で困っていました。例えば光復軍の場合も、数が少な過ぎで問題でした。本ブログでも紹介したことがありますが、韓国の独立有功者の約4割は偽物だという記事もあります。2005年6月24日のハンギョレ新聞の記事によると、どうしても疑わしい光復軍55人の内部文書や会議議事録などを調べてみた結果、その中の44人には功績と呼べるものが何も無く、日本が敗戦してから六日後に入隊した人もいた、と。同記事には、「全斗煥政権当時、政府は独立有功者の中に偽物が多いという陳情書の件で、100人を調べたところ、 40人が偽物だった」、「独立有功者賞初期の1960年代に『白紙(※書けば無条件OKの申し込み用紙)が出回ったことがある』ということは、独立有功者たちの間では公然の秘密だ」などの指摘も載っていました。

これは、光復軍以外でも同じです。「日帝に協力していたのは極めて一部の親日派だけだ」という設定だったのに、軍人(軍人という設定)含めて、1万人しかいない、しかも4割は疑わしいということですから。それをなんとかするために、単に「併合時代の犯罪者」を全てかき集めているのではないか・・そんな気もします。さて、来年にはまた何人が「発掘」されるのでしょうか。

 

 

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